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TH「俺のファンは辞めて」
『……?、』
TH「俺のファンを辞めて、
僕の恋人になってください」
って目尻を下げて微笑んだ。
その表情は今まで見た
どのテヒョンさんよりも優しかった。
『いいんですか?』
TH「いいんです、僕が決めたんで。
逆にいいんですか?
ちゃんと答えてもらってないんですけど」
って口を尖らせるテヒョンさん。
表情がコロコロ変わるテヒョンさん。
もっともっと、Vじゃなくて、
キム・テヒョンさんを知りたいって、
私は思った。
『どうしようもないくらい好きです。
あなたの恋人に、なれたらいいなと思います』
って言ったら、
やっぱり優しく微笑んだ。
TH「今すぐちゅーしたいけど、
会社のカフェでは、ちゅーできないので、
僕が飲んだコーヒーの後、
すぐにコーヒー飲んで、
間接ちゅーしてください」
『そんな変な要求のめません』
TH「僕のことどうしても好きなら、
証明してください」
『テヒョンさんって、意外に重い系男子ですか?』
TH「え?俺の愛は相当重いよ。覚悟して?」
って言葉に私は笑った。
そして願った。
カウンターの下でこっそり繋いだ
恋人繋ぎが、
誰かに見られてませんように。
アイドルとファン、
韓国人と日本人、
あらゆる壁がなくなって、
いつか、堂々と、手がつなげる未来が
私たちに訪れますように。
.
end
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2022年6月12日 0時