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YG「わるい。
ダンスの練習のときに着てたTシャツと
ジャージの下しかない。たぶん、汗くさい」
『……』
YG「……全裸よりマシだろ、着とけ」
『はい、ありがとうございます』
って、私が着替える間も、
私の方を見ないようにしてくれるユンギさん。
私、ユンギペンなら今頃キュンで死んでたかも。
なんて考えるくらい、心も落ち着いてきて。
『あの、ユンギさん』
YG「ん？」
『なんで、助けてくれたんですか？』
YG「なんで、って、」
『私だって、知ってます。……私、実はバンタンのファンなんです。ハイブのカフェの店員だから、黙っておこうって思ってましたけど、私、もうずっとバンタンのファンで、だから、その、日本人のファンがみなさんに失礼なことをした過去とか、それゆえに日本人のこと嫌いなのかなとか、大体そういうのは想像つくっていうか。』
YG「ぁあー、まぁ。」
って言いながら、ユンギさんは言葉を選んでた
YG「日本人だからとか日本人じゃないとか。
正直、さっきはそこまで考えてなかった」
って言って、額をポリポリ指で掻いた。
YG「いや、ふつうに。
男が無理矢理、女を、みたいなの好きじゃない。
ダサい。」
って真顔で言う横顔を見て、
私はテヒョンさんのファンだけど、
本当にこの人
かっこいいって思った。
YG「でも、その、…。
される前で良かった。された後じゃなくて。
どっちにしても最悪だけど、でも不幸中の幸いだと思う」
『そう、ですね。ユンギさんのおかげです』
YG「……ま、俺があとできることは、
上に報告することぐらいしかないけど。」
『私、しばらくはカフェお休みすると思います。』
YG「そう、」
『あ、自己紹介ちゃんとしてないですよね？
私、Aって言います』
YG「は？今？笑」
って、はにかみながら、
目を合わせないで
でも、握手をしてくれた
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2022年6月12日 0時
