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NJ「クリスマス、
もしAさんが良ければ、
出かけましょうか」
『え？………でも、』
NJ「？？？」
『人混みが、怖いって、言ってましたよね？』
って言ったら、
ナムジュンさんが柔らかく笑った。
NJ「Aさんとなら、怖くないです」
心臓が丸ごとぎゅっと掴まれたような、
そんな感覚。
『………せっかくのクリスマスなのに、
私と過ごしていいんですか？』
NJ「せっかくのクリスマスだから、
Aさんと過ごしたいんです」
って優しく微笑んだ。
『私も、ナムジュンさんと
クリスマス一緒に過ごしたいです』
ナムジュンさんは私の雇用主。
私の中で、それだけじゃなくなったのは、
それ以上の存在になったのは、
いつからだっただろう。
NJ「今日も一日お疲れ様でした。
気をつけて帰ってくださいね」
『ありがとうございます、』
NJ「そのマフラー、」
私が巻いたマフラーを
ナムジュンさんは指さした。
真っ赤なマフラーは、
テヒョンさんからもらったもの。
ナムジュンさんは
何か言いかけたけど、
結局何も言わなかった。
NJ「予報だと雪です。
傘、使ってください」
『ありがとうございます、えっと、
……また、明日』
ほんとは帰りたくなかったし、
ナムジュンさんっていつもこうだよなって
思った。
必要以上に近づかないし、
追いかけて欲しいときに、
追いかけてくれない。
でもそれは自分本位にならずに、
いつだって私を優先してくれる人だから。
予報は当たった。
雪が、降ってきた。
吐く息が白くて、
空を見上げて歩くと、
いつも歩いている道が、
急に寂しくなった。
.
.
.
NJ「Aさん！！！！」
振り向くとナムジュンさんが居た
『なんで、』
NJ「Aさんの家まで送ります」
『ナムジュンさんの傘は？』
NJ「あ。Aさんに貸したのに満足して、
自分の分を持ってくるのを忘れました、」
『えー笑 じゃあ一緒の傘で！
ナムジュンさんが持って！
私は背が低いから、ナムジュンさんの高さで
傘を持つのが大変です！』
って素直に言ったら、
ナムジュンさんはえくぼを作って笑う。
NJ「喜んで持ちますよ」
ナムジュンさんは
私の手からするりと傘を取った。
雪の降る道を2人で並んで歩いて帰った。
.
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やきにくさん(プロフ) - LunaLunaさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (1月11日 20時) (
レス) id: fee9487aa7 (このIDを非表示/違反報告)
LunaLuna(プロフ) - やきにくさんの話はいつも優しくて好きです。これからも頑張ってください。 (1月11日 12時) (レス) @page32 id: b8a89ad3fa (このIDを非表示/違反報告)
やきにくさん(プロフ) - mmne08171さん» mmne08171様 コメントありがとうございます！時差ありでも関係なく嬉しいです！寒くなってきたのでお体気をつけてくださいね！ (2022年12月2日 21時) (レス) id: 4854a66630 (このIDを非表示/違反報告)
mmne08171(プロフ) - やきにくさんさん» 好きですー！ナムジュンさん…良かったね。素敵なお話だったので、時差ありますがコメントさせていただきました。他の作品も楽しませていただきます❤️ (2022年11月29日 18時) (レス) @page32 id: 71162c9e08 (このIDを非表示/違反報告)
やきにくさん(プロフ) - 葉月さん» 葉月さまも良いお年を！今後とも宜しくお願いします… (2022年1月2日 23時) (レス) id: a5db14d0d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年12月6日 0時
