美女と野獣【NJ】

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TH「ヒョン、2本目のコーラ飲んでいい？」

NJ「どうせダメって言っても飲むだろ」




ナムジュンさんは珍しく、
なかなか部屋にこもらない。

ダイニングでゆったりしてる私とテヒョンさんを
遠くから見つめては、
不服そうにコーヒーを飲んでいた。




NJ「何しに来たの」

TH「遊びに来た！あと、Aさんに会いに」

『え？』

TH「だって俺だけ会ったことないんだもん」

だもん、って語尾が似合う
成人男性のランキングが有れば
堂々の一位だ。



　
『テヒョンさんの髪は、どうしてその色ですか？』

TH「アルバムのコンセプトでね。
綺麗でしょ？触ってみる？」

『え？いいんですか？』

NJ「こっ!!!!」

TH・『「こ？」』

NJ「………………コーヒー、のぉ、
おかわりほしいなぁ、………って、」

『淹れましょうか？』

TH「そんなん自分で入れてくださいよー」




コーヒー入れてください、
の言葉がなかったら、
迂闊にスーパーアイドルの
テヒョンさんの髪を触るところだった。
いけないいけない、
私にはそんな権利ないない、





ナムジュンさんの前に
コトン、とコーヒーカップを置くと、
何か言いたそうに口をモゴモゴさせて、
結局ナムジュンさんは
何も言わなかった





TH「ねーねーAさんって、
姉妹？兄弟？一人っ子？」

『……….？
姉妹です。妹が1人います』

TH「そんな感じするー！妹さんも
Aさんに似て美人なの？」

『美人？かどうかはわからないですけど、』

TH「えー？絶対美人だよぉ、
もっとちゃんと顔見せて？」






NJ「………なんかチャラい。」

TH「ん？」

NJ「チャラいよ、お前。
Aさん、こういう男どう思いますか？」

『いやー………、』

TH「俺はチャラくないもん！
社会性があるって言ってよ！」

NJ「社交性だろ」

TH「シャコウセイ。そうそう。それ。」



弟みたいなテヒョンくんは
表情がコロコロ変わるし、
話し方も不思議で
周りの人から好かれそうだ。




TH「じゃあAさんにも会えたし
俺帰るね」


NJ「お前本当何しに来たんだよ」



TH「そーいや、Aさんって、
ナムジュンヒョンと同い年だっけ？」



『そうですけど？』



TH「ふーん？じゃあヌナか。またねーヌナ」



NJ・「『ぬ、』」



フランクにヌナ呼びされて、
私とナムジュンさんは
しばらく玄関で立ったままだった。






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