ベイビーモチさんとサクラモチさん【JM】 (ページ17)

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握手会当日は、酸素ボンベが必要なくらい
私は緊張していた。

制服姿で挑む私のようなファンは
数少なく、私はサインしてもらうノートを
ギュッと胸に抱き締めながら、
自分の順番を待ってた。

ベイビーモチさんは忙しいのか、
今から握手会！ってメッセージを送っても
なんの返信もなかった。

こんなときこそ、
がんばれって言って欲しいのに。

ジリジリじれったく進む列に、
早く進んで、と、
もう進まないでって気持ちが混ざって
グチャグチャになる。

韓国語。
ベイビーモチさんが相手だとスラスラ話せるけど
ジミンさんの前では話せるのかな。

無機質な白い壁がズラッと並んで、
アミー達は、メンバーと話してるのか、興奮したような声が聞こえてくるし、
え？希望さんの声聞こえない？あと窓拭きさんの笑い声も聞こえない？つまり、私、
あと数分で、もしかして、私の番なんじゃな

「次の方どうぞー」

って誘導されてパッと目に入ったその人は、

YG「なんか予想外って顔だな」

お塩さん。好きですよ。
でも視界の端に、ジジジジジジジジミンさんが、

YG「推しじゃないのはわかるけど、
もう少し気を遣ってくれない？」

って困った顔でユンギさんがケタケタ笑う。
動画でよく見るあの笑い方だ………

YG「誰が好きなの？」

『ジジジジジジジジミンさんです、』

YG「ジジジジジジジジミンさんは、
最後から２番目だよ」

ニカって笑ってノートを渡された。

え、私のバカ！

天下のラッパーユンギさんに、

ジミンさんですの一言しか話せてないじゃん！！！

どんだけバカなんだよ！次こそは失敗しないで、

JK「あんにょーん、名前は？」

２番目の推しにノックアウト。

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