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YG ページ32
目が覚めた俺はやっぱり泣いてた。
その場にAはいないし、
きっともう、会えることはないんだと思う。
それでもたまに夢に出てきて欲しい。
文句を言って口を尖らせてほしい。
泣かせたくないけど、
泣き笑いした綺麗な顔を見せて欲しい。
って、こんな自分勝手な俺を、
叱って欲しい。
眠ってしまったのは深夜2時。
今は早朝。
もう少しで東の空から日が昇る。
明るいのに、少し暗い空。
ベランダに出ると肌寒い風が頬に当たる。
もう少しで朝日が昇る光の線に、
左手をかざす。
薬指の結婚指輪が眩しく光った。
.
.
.
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.
健康に生きるよ。楽しく生きる。
もう、Aが恋しいから、
指輪を眺めてるんだけど。
朝日が完全に顔を出した。
気持ちのいい、朝だ。
.
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.
.
たぶん、
俺は別の人を愛せないと思う
困るかもしんないけど、
その分お前を愛すよ
ごめん、好きだ。
たぶん、ずっと。
そう、これからも。
.
.
.
end.
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年7月31日 22時
