YG ページ28
「ミン・A様のご主人でしょうか」
YG「ヨボセヨ、あの、どちら様ですか？」
「法医解剖師ですが、
少しお時間いいでしょうか」
うるさいあの幽霊はまたどっか
ほっつき回ってるんだろう。
部屋にはいなかった。
休日の朝っぱらから、電話って、
一体なんの用だ。
「ご遺体は、もう、火葬されましたが、
解剖の結果の再検で判明したのですが、、その」
YG「はっきり言ってもらっていいですか」
「確かに事故死です。駅のホームから落ちて。
ただ、細胞の検査で、その…………」
YG「だから何ですか、」
「……ご存知でしたか？奥さん、
重度の病気を患っていたこと」
.
.
.
.
.
.
休日の朝は、
嫌なほど晴れてて。
カーテンの明かりが、
中途半端に起きた俺の顔半分に当たって、
眩しい。
.
.
.
.
.
なんとか師の言葉が、
右から左に流れる
「事故死ではなくても、奥さんはそう、
長くは生きられなかったかと思います」
「一緒に生活してる中で気づきませんでしたか？
体が極端に痩せたとか、食欲がないとか、
元気がないとか、薬の服用とか」
「あの、聞いてらっしゃいますか？ミン・ユンギ様？」
聞こえない。
ボーって音が耳の奥で響いた。
Aは事故死。
でも、
Aは重度の病気をかかえてたってことか？
ずっと？
一人で、？
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年7月31日 22時
