YG ページ25
JN「昼寝してたんだよ」
YG「はい」
JN「そしたら、Aが出てきて」
YG「はい」
JN「夢にしてはリアルだったんだ」
って、
温度差で水滴の付いたジョッキの側面を
指で撫でて
ヒョンは、そこに、
まるでAがいるかのように
愛おしそうに目を細めて話すから。
YG「ヒョンって、」
きっと、
いや、確実に。
Aに恋を、していたんだろう。
JN「彼女はユンギを
許してほしいって僕に頼んだんだ」
YG「許す、ってなにをですか」
JN「久しぶりに会った彼女は、
休日に会う時に
いつもしてるイヤリングをしてたよ
目玉焼きのイヤリング。
あんなのどこで買ったんだろうね」
YG「質問の答えになってないですよ」
JN「目玉焼きの
イヤリングなんて見たことないよ」
俺の質問に答えるつもりがないのか
ジンヒョンは
ゴクゴクと残りのビールを飲み干した
YG「…イヤリング、
目玉焼きじゃなくてロコモコです。
一緒にハワイに行った時、
どうしても欲しいって言われて、
俺はもっと高くて良いやつをあげたかったのに、
絶対にロコモコのイヤリングがいいって。」
JN「……」
YG「そーいや、何年も前にあげたやつなのに
ずっと付けてるな。
そんなロコモコ好きだったっけ、あいつ」
JN「ユンギってほんとバカだね」
YG「え」
JN「彼女、何年も
そのイヤリング大切にしてたんでしょ？」
YG「そうですけど」
JN「ロコモコが好きだから
大切にしてたんじゃないと思うよ」
ジンヒョンの目は、
涙目みたいで、
居酒屋の店内のオレンジの光に
反射して、綺麗だった。
JN「お前が、
あげたプレゼントだから、
彼女、何年も大切に身に付けてたんだと思うよ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年7月31日 22時
