YG ページ14
JK「いらっしゃいま………せ?」
土曜の朝に花屋に来るのがそんなに
珍しいことなのか。
なんで、このウサギ店員に凝視されなきゃ
いけないんだ
JK「ヌナの夫さんですか」
YG「………普通ご主人ですか?じゃないの?」
JK「ご主人って言葉は嫌いです。男の人の方が立場が上みたいです」
YG「フェミニストなの?」
JK「なんですか?それ?」
YG「いや………まず君のいうヌナが誰かもわかんないし」
JK「ここにソバカスがあって、
いつもくるぶしまでのスカートを履いてて、
目玉焼きのイヤリングを付けてる、
YG「そうだね、間違いないね、俺の嫁です」
JK「あぁ、そうですか
じゃあやっぱりヌナの夫さんだ」
って爽やかに笑った。
いつも行く花屋ってさ、
あいつ絶対このイケメン目当てで通ってたろ。
帰ったらあの幽霊、ボコボコにいじめてやろ
JK「ヌナ、そういえば最近来てないな、
何でだろう」
YG「………遠くに、行ったから」
こんなに目を輝かせて
“ヌナ”なんて言うこのウサギに
わざわざ事実を言う必要はない。
もう、この世にはいない、
なんて、とても、言えない。
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2021年7月31日 22時