My Beautiful Tragedy 【YG・JN】 (ページ13)

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YG ページ13

『お葬式の日、わたしの棺の前で
倒れ込むようにわんわんと泣いてたよね、
ソクジンさん』

YG「………え？幽体離脱？」

『うーん、わかんないけど、
ドローンみたいにその場の情景が
浮かんで見えるの。
泣き崩れるソクジンさんを、
真顔のユンギが支えてたよね。
笑っちゃった、』

YG「俺は、ただ、
悲しくなかったとかじゃなくて」

『じゃあ何よ』

YG「……………腹が立ったんだよ。
何勝手に死んでんだよくそがって。
結婚ってさ、同じ指輪付けたってことはさ、
墓まで一緒ってことなんじゃないの？
死ぬの早すぎなんだよ、
しかも人身事故って何だよそれ」

『…、』

YG「人身事故とかそんなん、
別にお前じゃなくてもいーじゃん
なんでお前が死ななきゃなんなかったの」

てか、なんで、
死んだんだよ

ってうっかり出てしまいそうになった
本音の、最後の、一言を何とか我慢して。

『ユンギってほんと、
昔の人みたい。頑固じじいっていうの？
古風っていうかさ』

YG「………………は？」

予期せぬ返答に俺は固まる。

『墓まで一緒は、ちょっとキュンとしちゃったな。
もっかい言って？』

YG「なんでだよ、、、」

『……死んだことに
”なんで”って問うのは間違ってるよ。
あ、そうだ。
明日花屋さん行ってきて。
テーブルの花、枯れてるのに何でずっとあるわけ？
いつもの私が行く花屋さんで買ってきて』

重い話をなかったことにするかのように。
なんてことないように、
そんなに簡単に片付けないでほしい。

残された人間は、
そんな簡単に立ち直れない。

それでも俺は前に進むしかないのか？

YG「んで、どこの花屋？」

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