僕はもう、君のこと好きじゃない【JK・TH】

TH ページ8

TH「なんか勿体無いね、イケメンなのに」

JK「……え？」









チョン・ジョングクと出会ったのは
だいぶ前。
ジョングクはたぶん、中学生。
もうそろ高校入るよ、って、そのくらいのころ。

俺の家は美容室。に、通う、地味な男の子。
それがジョングクだった。









TH「もっと、なんかこう、あるじゃん。
そののっぺりついた髪型をやめて
おでこを見せるとか」



JK「自分の目、あんまり好きじゃないから、
見せたくないんです」



TH「は？なんで？そんな綺麗なのに？」




って言ったら
おっきい目をもっと大きくさせた。









TH「人類にモテる俺が、モテるとは何かを
教えてあげようか？」



父さんと母さんが
呆れて俺を見てるのがわかる。
けど、ほら。
うちの親は、
薬と犯罪だけしなかったら、
酒もタバコもなんでも許しちゃう家だから、ね。









TH「まず、
その芋くさい雰囲気を取り去ることだね。
あと筋肉とダイエット。
あと、みなぎる自信。
自信ない男はモテないよ」



JK「俺は、別に」



TH「ん？なに？声小さいって」



JK「ただ一人にモテたいだけです」




って下を向いて照れ臭そうに鼻をかいた。

なんか、可愛らしい奴だと思った。









TH「へー、名前は？」



JK「え？」



TH「ジョングガの中の、ただ一人。」


JK「……、……っていう子です」



TH「は？だから声小さいってば」



JK「A、さんって名前です」



って顔を赤くさせた。









こんな純粋な生き物って存在するの？
もう笑っちゃうんだけど、









TH「Aちゃんね。俺も出会えるかな」






こんな人見知りの男を一歩踏み出そう、
って思わせる、
そんな女の子ってどんな子なんだろう。





TH「けどさー、ジョングガぁ、」









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女とかみんな一緒じゃんね、









って一言は、









耳を赤くさせて、
目をウルウルさせるジョングクには







黙っとこう。








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