僕はもう、君のこと好きじゃない【JK・TH】

JK ページ41

風で流れる髪を押さえながら、
そう言うAは、
今までずっと隣で見てきたAの中でも
とびきり綺麗で。



息を飲んでしまう。









『私バカだから、
傷つけなくていい人まで傷つけて。
そうしないと気づけないくらいバカだった。
時間がかかったけど、
でもね、ジョングクが好きなの』









中学の時の俺に言いたい。

こんなに綺麗な子を、

お前は傷つけたんだよって。

もう、臆病になったりしない。

あの頃の俺は踏み出せなかった。

もう、違う。









JK「大切にするから、」









手を繋いで一緒に登校して一緒に帰ろう。

くだらないことで笑って

くだらないことで喧嘩しよう。

一緒にいたくないときは、

少し離れて、でもお互いのことを

思い合って、また元の距離に戻ろう。

連絡はマメな方じゃないけど、

連絡するくらいなら

Aの家まで走って行くよ。

会いに行くよ。









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JK「僕と付き合ってください」




って俺の言葉を大事に大事に噛み締めて、
泣き笑いするAは言う。




『はい、よろしくお願いします、』


って俺の胸に飛び込む。









Aの背中に手を回す。

女の子の背中って薄っぺらくて細い。

でもあったかくて柔らかい。

なんか泣きそうな気分になるのに

嬉しくて愛おしくてたまらなくなる。









僕はもう、君のこと好きじゃない。

そう言ったかつての自分が憎いよ。







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だって俺はもう、

こんなにも君に恋してる。









end.









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