僕はもう、君のこと好きじゃない【JK・TH】

JK ページ24

『早くどっか行ってよ。
クラスのみんなに、誤解されたくない。
あと、みんながいるところで
話しかけたりしないでよ』




JK「って、今話しかけてんのは自分じゃん」




『………独り言だし、』

って下を向く。
独り言、ってなんだよ、それ。









『ジョングクって捻くれてるよね。
来るなって言ったら近づいて。
私が近づいたら離れて。』




JK「Aから俺に近づいて来たことなんて
一度もないじゃん」




『わたし、』




JK「………？」




『中学んとき、
ジョングクに付き合おって言われた時、
嬉しかったんだよ。
恋とか初めてだけど、
私もついにその時が来たって思って、
私なりに頑張ってたんだよ』




JK「………………え？」



『なのに意味もわからず勝手にフッて。
ジョングクってほんと勝手だよね』



JK「それは、」









他の男子みたいに「付き合う」ってことが
したかったから。

でも、俺が不慣れすぎて上手く
できなかったから。

きっと、俺みたいな奴じゃない人との方が
Aは楽しく恋愛できると思ったから。









『ま、もういいよ。昔の話だし。
あと、独り言。』




って上を見上げて、
ため息をついた。









俺、頑張るって決めたのに
早速、頑張れなさそう。



ため息吐かせてるのも、
こんな顔させてるのも、
独り言、なんて枕詞付けさせてるのも、

全部全部俺のせいじゃんか。









こんな綺麗な子に、
なんで俺、ため息吐かせてんだろ。









JK「ごめん」




『……謝んないでよ、私の独り言だって』




JK「じゃあ、、、俺のも独り言だから、
無視して」




『……、』




JK「ごめん」









勝手な俺は、
もうこれ以上、勝手にしない方がいい？

黙ってテヒョンイヒョンとAの
幸せを横から見守ってた方がいい？

けど俺はそんな器用な奴じゃないよ。

でもそれでも頑張らないとダメ？









『やめてよ、ばか』

って突然Aが笑って、
俺の肩を叩いた。






JK「え、？」







『私より傷ついた顔するから
私はいつもなんも言えなくなっちゃうんだよ、』

ってまた笑った。







『馬鹿みたいに笑ってんのが一番だよ』

って無理矢理俺の口角を
指で雑に上げられた。









話しかけるなって言ったのに、

どっか行けと言うくせに、

こんなに簡単に俺に触れるから。

勝手なのはAの方だ









.

・→←JK

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す