・ ページ14
黒髪マッシュ。
銀のピアス２個。
糸目で柔らかい笑顔。
ヒラヒラと振る手。
JM「こんにちは〜、ジミンです。
えっとぉ、、、
Aちゃん？」
またも教室がザワザワし始めた。
２年のイケメンの先輩が、
私に話しかけている。
たしか……テヒョン先輩の友達？
１年生はだれも、ピアスなんて開けてない。
もっと言えば３年生だって開けてない。
やはりソクジン先生が言う通り、
２年生はガラが悪いのかもしれない。
でもこの先輩は、
優しそうだ。
JM「テヒョンアが教科書貸して、だって」
『……え？』
JM「飲み物買いに行くついでに頼まれちゃってさ」
『あの…１年の教科書、なんでテヒョン先輩必要なんですか？』
JM「１年の範囲、追試になったから。アイツ」
ってジミンさんが笑った。
笑えない。
テヒョン先輩は勉強ができないタイプの
イケメン。
そして、私はそんな人に縁があるのかもしれない。
“勉強ができないタイプのイケメン”。
チラッと隣のジョングクを見ると、
ジョングクはジミン先輩を、
じっと見ていた。
『どうぞ、…数学だけですよね？』
JM「物理も貸してくれる？」
『テヒョン先輩、物理もやばいんですか？』
JM「うううん、物理は僕がやばいから
貸してくれない？笑」
『……、』
JM「さんきゅ、助かるよ」
ジミン先輩は
私の机にカフェオレを置いた。
私が好きなやつ、なんで。
JM「テヒョンが教えてくれた。」
って笑って教室に戻って行った。
すぐにジェシカが私の席までやってくる。
「ちょっと！！なんであんたが、
ジミン先輩と知り合いなの？！」
『いや、別に』
「ジョングクも気になるって言ってるよ！」
『え、』
JK「……え？」
「気になるよね？ジョングク？」
ジェシカは帰国子女だからか、
誰にでも話しかけた。
ジョングクがイケメンだからと言って
距離を置いてキャーキャー騒ぐ女子と違って、
普通に挨拶して、普通にジョングクにからむ。
JK「俺は、別に、、、」
「ほら、A。ジョングクも気になるって」
ジェシカの通常運転に、
私とジョングクは呆れた。
鐘がなって、
すぐ次の授業が始まる。
隣のジョングクが
独り言のように言う。
JK「ほんとに、俺ばっかりだよね」
って困ったように笑った。
意味がわからなくて、
私はジョングクに話しかけようとしたら、
ジョングクはすぐに頬杖をついて、
私と反対方向に
顔を背けた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LunaLuna(プロフ) - ユンギ氏、かっこいいですよね。やきにくさんに同意します。 (12月29日 17時) (
レス) @page43 id: b8a89ad3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきこ(プロフ) - 定期的に読ませてもらっています！大好きなお話です✨具合悪い＝生理なジョングク好きです😊何度読んでも胸がギュッとなります！ (8月15日 21時) (レス) @page43 id: 449ba1617b (このIDを非表示/違反報告)
やきにくさん(プロフ) - らんさん» らん様 創作のやる気スイッチに繋がるお言葉、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年8月28日 16時) (レス) id: a5db14d0d3 (このIDを非表示/違反報告)
やきにくさん(プロフ) - yokoboteさん» yokobote 様 やはり、子宮震えますよね( ˙-˙ ) 読破ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年8月28日 16時) (レス) id: a5db14d0d3 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 読みながらドキドキしていました。(笑)いつもありがとうございます。やきにくさんの作品大好きです。 (2022年7月16日 15時) (レス) @page43 id: 07bebf475a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年7月7日 22時
