僕はもう、君のこと好きじゃない【JK・TH】

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TH「Aちゃんは、恋、しないの？」

映画の帰りはカフェに行った。

最近オープンしたそのカフェも、
この時間にもなると人が少ない。


『私は、恋なんてしませんよ、』

って言いながら、
窓の外を眺めた。

TH「じゃあ、俺と一緒だね。
俺も恋はしない」

『………え？』

TH「……わぉ。俺、Aちゃんが
今何を思ったかすぐわかるよ、
けどね、寝るのと恋するのは違うんだよ」

『……、』


でも、
そういうことするって、
恋してるってことなんじゃないの？
恋してないのに、
そういうことできちゃうってこと？
つまりどういうこと？



TH「なにその顔、笑
困惑してる、って顔だね」

『……、』

TH「次は２人でどこに行こうか」

『え？次があるんですか？』

TH「だめ？……でも、
今日は俺と過ごせて楽しかったでしょ？」

『………まぁ、』

TH「…にしても女の子とこんな風に過ごすのは久々だな」

『こんなふう？』

TH「うん。
いつもはベットの上で過ごすだけだから」

『……、』

TH「不思議だね、なんで照れるの？
普通照れるなら俺のはずなんだけど」

『だったら少しは
恥ずかしそうに言ってくださいよ、』

TH「だって別に恥ずかしくないもーん、」




テヒョン先輩はわざわざ私のケーキを
フォークでつついて、大きい口を開けて食べる。


『……私のケーキです。先輩、
自分のケーキあるじゃないですか』



TH「他人のを食べるのが美味しんじゃん」


茶目っ気たっぷりにそう言ってるのかと思ったら、
先輩は案外暗い顔をしてた


TH「俺って悪い奴だからさ、
他人のを食べたくなるんだよ」

『………はぁ、？』

TH「ジョングガには悪いけどね」

って困ったように笑った。
なんの話？
………ジョングク？




『ジョングクのこと、知ってるんですか？』

TH「まぁね。それより俺の食べて。
もう要らない、飽きた」




先輩は、きっと優しい人なんだろう。

“もう要らない、飽きた”

そのケーキは私が最後の最後まで
注文するか迷ってたケーキだった。






“食べたかったやつでしょ？あげるよ”
なんて言葉じゃなくて

“もう要らない、飽きた”
って言葉に、

先輩の優しさがぎゅって詰まってた。

だからもっと知りたいって思った。




『次は、家具屋さん行きましょう』

TH「へ？」

『私、家具みるの好きなんです。
今回はテヒョン先輩のわがまま聞いたんだから、
次は私のわがまま、聞いてください』

って言ったら、
先輩は目を丸くした。









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