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『ほっといてって、言ったのに。
懲りもせず今日も来たね』
JN「もちろんだよ。
君的には
ほっといてくださいってのは
会いたいですっていう意味でしょ？
ちゃんと僕には伝わっているよ」
『綺麗に誤解したね』
ソクジンのスマホのカバーには
何故か、
うちの店のホイップくんの
ステッカーが貼ってあった。
お金持ちのくせに、
家で一人でスマホに貼ったのかな。
とか想像して。
なに、
ちょっと可愛いじゃん、ソクジナ。
TH「いらっしゃいま………またあなたですか」
JN「そう。また僕だよ。
今日はちゃんと用事があって来たけどね」
『……用事？』
JN「靴のサイズは23.5だね？」
『え』
JN「新しい靴が必要みたいだったから」
『…………借りを作るつもりはないし
貰えないよ、スニーカーなんて』
JN「何言ってるの、
僕はAに
いつだってたくさんのものをくれてるから
借りなんて悲しいこと言わないで」
『私、ソクジンに何もあげてないけど』
JN「わからないなら、それでいいけど。
まぁ、貰ってよ。
バイト中に必要でしょ？」
って、真新しいスニーカーを置いて、
ソクジナは店を出て行こうとする。
『ちょ、ちょっと待ってよ』
JN「ねぇ、フランスのことわざを知ってる？」
『は？フランス？』
JN「新しい靴は新しいところへ
連れて行ってくれる。ってことわざがあるんだ」
TH「うわ、なんか嫌な予感がする)」
隣のテヒョンくんがボソッと小声でそう言った。
JN「これは僕が君にあげた靴だから。
この靴が君を、
僕のところに連れて行ってくれると、
そう信じてるよ」
澄んだ瞳でそう言って、
昔と変わってない上品な笑顔でそう言った。
顔を赤くしたのは、
私じゃなくて隣のテヒョンくんだった。
私はただ唖然とした。
口をパカっと開けて、
何も言えなかった。
まじで。
ソクジンって。ほんと、すごいな。
すごいわ。キャラ、一貫して、すごい。
JN「じゃあ、行ってきます。今日もがんばって。
僕はいつでも君を想っているよ」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
店の扉の鈴を鳴らして、
ソクジンは仕事に向かった。
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名無し9755号(プロフ) - 身分の違う男女の恋愛が好きで、結ばれそうで結ばれない、そんな感じがとても良かったです！ (2021年8月13日 20時) (
レス) id: 12d6118293 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 今作も最高でした。ありがとうございました！ (2021年4月15日 8時) (レス) id: 30626e481a (このIDを非表示/違反報告)
LuLu(プロフ) - (ここでも大丈夫ですか？ダメでしたら全然消してください！) ジンくん最っっっっ高でした。ファンには見せない領域の儚げなジンくんや、本気で思ってそうなキザなジンくんまで、読んでいて想像つきました。報われて良かったです！これからも頑張って下さい！ (2021年4月14日 23時) (レス) id: 0d8bba83e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年4月9日 1時
