結んで、ほどいて、また結んで【JN】

番外編TH ページ31

TH「ヌナ、ニヤけないでください」



『えっ、に、ニヤけてた？』



TH「そうですよー、
キザ男と付き合えたからって。」



『ふふふ』



TH「……誰のおかげだと思ってるんですか？
もっと僕に感謝してくださいよぉ」



『ありがとう、テヒョンくん』



TH「………まぁ、いいでしょう」









ヌナはソクジンさんと付き合ってる。

相変わらず、ケーキ屋でバイトして、

質素な生活をしている。

金持ちと付き合って

変わってしまうんじゃないかと思ったけど、

ヌナはヌナだ。









TH「はーっ、僕は恋のキューピッドで、
肝心の僕の恋は実らないです。
出会いがないです。
僕も誰か素敵な人に出会えないかな」





ｶﾗﾝｶﾗﾝ









TH「いらっしゃいませー」




「あの、えっと、これ、」




TH「ん？名刺？カード？紙？なんですか？」




「じゃなくて、あの、、、私の番号、です。」




TH「え」




「……………、」




TH「………ふぉーーーーーっ！
ヌナ！見ました？！僕のモテ期到来の瞬間、




『お客様、こちら新商品のクッキーでして、』




TH「…」









俺の小指にもいつか、
赤い糸が結ばれる日が来るのかな。
その日が来るまで。









TH「いらっしゃいませーっ」









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