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『今日、
数年ぶりにソクジンに
会ったんだけど、
オンマも会った?』




「ええ、数年ぶりにね。
ニューヨークで買ったシャンパンと
チョコレートをいただいたわ」




『ソクジンっていっつもそうだよね』




「、?」




『私達が欲しいのって物じゃなくて
お金じゃん。
シャンパンとチョコ、転売しようか』









って言ったら、オンマに
スパコーンっって
思いっきり頭を叩かれた。









「あんたって子は………!
こんな恩知らずな子に育てた覚えはないわ!」


『…………えぇ、』









だって、事実じゃんね。






私達が欲しいのは貴族が飲んでる

シャンパンでもなければ、

甘くてとろけるようなチョコレートでもなくて。





現金。

今より余裕を持って生きるための、現金。









「あんた、ソクジン様のプロポーズも
ろくに真面目に受けなかったらしいじゃない」




『あれは、、、
貴族のソクジンが悪ノリで庶民の私
をからかっただけでしょ。』




「恩知らずのろくでなしね」




『ね。ほんと、ソクジンって




「あんたよ。恩知らずのろくでなし」




『…………え?』




「今に思い知るわよ。
ソクジン様が、あんたにとって、
どれだけ大切な存在だったのか。
そういうのは失ったときには
もう遅いのよ。
せいぜい苦しみなさい」









えぇ、、、、
苦しみなさいと言われても。









ワンルーム8畳の大部分を占めてる
茶色い棚は、
中古家具の店で買った棚。








棚の上には、
幼い日のソクジンと私が写った写真がある。

私たちは手を繋いでいる。
当時から上品に微笑むことを知ってる
カメラ目線のソクジンと、
睨むようにしてカメラを見てる私。






シワ1つない真っ白な服を着るソクジンと、
古着の店で買ったヨレヨレの服を着る私。









『私達が結婚するわけないじゃんね』









ソクジナ。

私達の間には沢山の壁があるんだよ。
それは学歴であって、
お金であって、環境であって、全て。









「明日、ソクジン様に謝りに行きなさい」

『謝る?なにを?』

「傷つけたんだから」

『………、』









ソクジンが捨てたバラの花束を、
チャミスルの瓶に分けて分けて分けて飾った。

やっぱり私の家には
そのバラ達は浮いてる。









.

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名無し9755号(プロフ) - 身分の違う男女の恋愛が好きで、結ばれそうで結ばれない、そんな感じがとても良かったです! (2021年8月13日 20時) (レス) id: 12d6118293 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 今作も最高でした。ありがとうございました! (2021年4月15日 8時) (レス) id: 30626e481a (このIDを非表示/違反報告)
LuLu(プロフ) - (ここでも大丈夫ですか?ダメでしたら全然消してください!) ジンくん最っっっっ高でした。ファンには見せない領域の儚げなジンくんや、本気で思ってそうなキザなジンくんまで、読んでいて想像つきました。報われて良かったです!これからも頑張って下さい! (2021年4月14日 23時) (レス) id: 0d8bba83e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やきにくさん | 作成日時:2021年4月9日 1時

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