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NJ「この間はあまり一緒に居れなくて
申し訳ありません。
お詫びにと言ってはなんだけど、
デートしません？」
突然お店に来たナムジュンは
ビシッとしたスーツ姿で、
そう早口で言った。
『えっ』
NJ「午後空いたんですよ。どうですか？」
『どうですかって、見てわかんないの？
仕事中だし』
NJ「うーん………じゃあ、
仕事が終わってからご飯でもどうでしょう？
いいですよね？」
『あ、の、
NJ「20時、ここにまた来ますね」
サーって帰っていってしまうナムジュン。
ナムジュンって、なんか早いんだよな。
なんでも。
一緒に付き合う上で、
相手のスピード感と自分のスピード感が
合うか合わないかって
結構大事だと思うんだけど。
って、そっか。
私とナムジュン、
ほんとは付き合ってなかったんだっけ。
『ふぁー、デートかぁ、』
TH「ヌナ、もうソクジンさんのことは
いいんですか？」
『……テヒョンくん、
しつこいってよく人から言われるでしょ？』
TH「………ヌナぁ」
『あぁ、ほんとしつこいね、なに？』
TH「”好き”って、
止められるものじゃないと思う」
『………、』
TH「俺はヌナに好きって気持ち、
止めて欲しくないな」
って言って、目尻を下げて微笑んだ。
私は相変わらず、
ソクジンからもらったスニーカーを履いてた。
まだ、靴擦れの部分は痛い。
欧米の人が
プロポーズするときみたいに、
王子様が
ガラスの靴をシンデレラに
履かせるときみたいに、
ソクジンはひざまづいて、
私に絆創膏を貼ってくれた。
そう、ガラスの靴じゃなくて、
絆創膏ってのがただのリアルだけど。
TH「ナムジュンさんを使って、
ソクジンさんを忘れようとしてる
ヌナは悪魔です。」
『え？私はそんなつもり
TH「そんなつもりが心のどこかであるんだよ。
悪魔だよ。ヌナ嫌い。」
って口尖らせてもらっちゃ困るっつぅの。
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名無し9755号(プロフ) - 身分の違う男女の恋愛が好きで、結ばれそうで結ばれない、そんな感じがとても良かったです！ (2021年8月13日 20時) (
レス) id: 12d6118293 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 今作も最高でした。ありがとうございました！ (2021年4月15日 8時) (レス) id: 30626e481a (このIDを非表示/違反報告)
LuLu(プロフ) - (ここでも大丈夫ですか？ダメでしたら全然消してください！) ジンくん最っっっっ高でした。ファンには見せない領域の儚げなジンくんや、本気で思ってそうなキザなジンくんまで、読んでいて想像つきました。報われて良かったです！これからも頑張って下さい！ (2021年4月14日 23時) (レス) id: 0d8bba83e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年4月9日 1時
