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TH「変だなぁ、キザ男来ないですね」
『雨だからじゃない』
TH「えー、雨でも毎日来てたじゃないですか。
どうしたんだろう。」
ソクジンは来なかった。
毎朝、店に来るのに。
鬱陶しいのに、
来ないのは来ないので心配になる。
なにかあったんだろうか。
TH「お客さん来ないですねー」
『そうだね』
TH「ヌナは運命とか信じますか?」
『テヒョンくんはいつも唐突に
とんでもない質問をするね』
TH「で、信じますか?」
『ないでしょ、そんなもん。』
TH「僕はヌナとキザ男を見ると、
運命ってあるんだなって思います」
キザ男じゃなくて、
キム・ソクジンね、
って訂正するタイミングを失った。
TH「赤い糸で結ばれてるんだなぁって」
『結ばれてないから。
結ばれてても、きっとすぐ
ほどけるし』
TH「そうしたら、
また結べばいいじゃないですか」
って、
テヒョンくんが優しく
私に微笑んだ。
?「おはようございます。
こちらの従業員の方で、
Aさん、?という方は
いらっしゃいますか?」
『え、私ですけど』
?「あ、わたくし、こういうものです」
キム・ナムジュン。
ナムジュン?
ナムジュ……………ン。
聞いたことある、ぞ。
『え?ソクジンの弟じゃん』
NJ「…………はい、」
『覚えてる?私のこと?』
NJ「え?」
『覚えてないの?!
あんなに私に水鉄砲で攻撃してきたのに?!』
NJ「いつの話ですか」
『何年前かなぁ』
NJ「覚えてないですし、
僕はジンヒョンと違って、
5歳ですぐ、イギリスに渡ったので。
あなたのことなんて記憶にないです。
ってそんな話より、
僕はあなたに言いたいことがあって来たんです」
『………はぁ、?』
NJ「話したいんですけど。」
TH「今日どうせお客さん少ないから、
店番俺だけで大丈夫だよ、ヌナ。
この細マッチョくんと話せば?」
NJ「……………細マッチョくん。
もしかしてそれは僕のことですか?」
『お客さん、来なさそうだし、そうだね。
テヒョンくんに任せるね。
えーっと、、じゃあ店内でもいいですか?」
NJ「……まぁ、はい。」
アールグレイと、
お店特製のクッキーをナムジュンに
差し出した。
ナムジュンはソクジンと似てない。
なんていうか、ナムジュンは
外国で暮らしたのが長いからか、
韓国人の雰囲気が出てない。
だから、なんだかちょっと緊張する。
NJ「早速ですけど、僕と、手を組みませんか」
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名無し9755号(プロフ) - 身分の違う男女の恋愛が好きで、結ばれそうで結ばれない、そんな感じがとても良かったです! (2021年8月13日 20時) (レス) id: 12d6118293 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 今作も最高でした。ありがとうございました! (2021年4月15日 8時) (レス) id: 30626e481a (このIDを非表示/違反報告)
LuLu(プロフ) - (ここでも大丈夫ですか?ダメでしたら全然消してください!) ジンくん最っっっっ高でした。ファンには見せない領域の儚げなジンくんや、本気で思ってそうなキザなジンくんまで、読んでいて想像つきました。報われて良かったです!これからも頑張って下さい! (2021年4月14日 23時) (レス) id: 0d8bba83e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2021年4月9日 1時