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一時休戦の今は、
穏やかに暮らせている。
朝はテヒョンのサックスの音で目覚める。
朝から夜まで
重症者の治療、
合間合間に、ジンさんの作った美味しいご飯を
食べながら、グクと話す。
真夜中にはジミンと散歩。
もう、北朝鮮には帰らず、
ずっとここに、彼らのいる「韓国」に、
韓国人として生きてみようかな
そんなことを一瞬でも望んでしまったから、
こんなことになったのかな
.
.
.
それは、あまりに、
突然だったけど。
「数ヶ月も前から北朝鮮人が
ここに潜伏してたとはな」
第七班の、みんなと一緒に
いつも通り晩御飯を食べてる最中の
出来事だった。
軍部長がいきなり
部屋に入ってきて
私のお腹を思いっきり何度も蹴った。
鼻血がでて、
口からも血が出た。
床にうずくまる私をみて、
ジンさんやユンギさん達は
唖然とする。
そりゃそうだよね、
ごめんね、嘘をついてて。
私は、韓国人じゃなかったんだ、
北朝鮮人だったんだ。
JM「軍部長、何か確証があって、
彼女が北朝鮮人だとわかったんですか？
証拠もなしに、責めるのは
「証拠はある。残念だがな。
さぁ、誰がこのメス豚を殺す？」
軍部長を止めようと動いたグクの手を
テヒョンが止めた。
「まぁ、殺すには君は少し美しすぎるなぁ」
そう言って軍部長は
その汚い口を
私の口に押し当てた。
涙も出なかった。
やめて、とも言おうと思わなかった。
北にいた頃、
上司に刃向かったら
こんなことは日常茶飯事だったから。
「お前がこの女を殺せ」
軍部長はグクに銃を渡した。
JK「………僕に彼女を殺 せって言ってるんですか？」
「殺せないのか？ということは、
君に対する信用もだいぶなくなってしまうが」
ってほくそ笑む軍部長。
震えた手で銃を取ろうとする
グクを遮って、テヒョンがその銃を
奪い取った
TH「前から、この女、ぶ っ殺し たいと
思ってたんですよね、いいですか？」
表情のない声で早口でテヒョンが
軍部長にそう言った。
地面に横になってうずくまって
動けなくなってる私を引きずって
奥の部屋へと連れて行くテヒョン
どうやら
これから私はテヒョンによって
殺されるらしい
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2020年11月15日 23時
