JM ページ10
映画以降、
僕たちは頻繁に会うようになった。
僕が腹の底で抱えてる欲望に、
君はまるで気がついてない。
あまりの能天気さに、
逆に心配になってしまう。
『あー、、ごめん、』
今日は新しくオープンしたカフェに
一緒に行く予定だった。
待ち合わせして、
会って早々、君は僕に謝る。
JM「どうしたの？」
『弟が、来てて』
ジョングク。
シスコンにも程がある。
僕を邪魔するのはやめてほしい。
JM「弟がどうしたの？」
『別にどうもしてないよ、
ただ、その……前にも言ったでしょ？
ちょっと弟は複雑なの』
よく言うよ。
複雑じゃない。
ただのシスコンだ。
君に寄生する虫も同然。
JM「複雑って？教えてよ。
Aの力になりたいんだ』
って君の手を握る。
これは本心だよ。
『うまく言えないけど、
あの子は私がいないとダメなの』
君にそう洗脳させる
弟のジョングクは、
相当賢いんだろう。
一体どんな方法で
君をコントロールしてるんだろう。
僕を弟子にしてほしいくらいだ。
JM「わかった、
ご飯は次の機会にしよう？」
って紳士らしく寛容になってみた。
１ミリも、そんなことは思ってないけどね。
本当の僕は
君を独占したい。
『ごめんね、
また今度、』
って小走りで駅に向かう君。
僕はそんな後ろ姿を見つめながら、
今日やることを考える。
即、パソコンを起動させて、
ジョングクのインスタに侵入して、
ストーリーと投稿をチェックしなければ。
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年1月25日 22時
