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はじめて私に話しかけてくれた日。
私はきっと忘れないよ。
どこで調べたかわからないけど、
私の大好きな本をもって、
さりげなく私の隣に座った。
ふんわり爽やかに話しかけるから、
あぁ、嘘が上手な人だと思った。
でも、私は知ってるよ。
あなたはずっと、私のストーカーだったよね？
今もそう。
ストーカーだって暴露しても、
私はたぶん、あなたのことが
好きだよ。
かっこいいからって、
気安く話しかけたりしないで、
卑屈に私の後ろをつけ回して。
その方が私はずっと、
好感が持てるよ。
あなたを深く知りたいと思った。
よぎるのは、
私の弟の顔。
私の弟はきっと、
あなたをゆるさない。
それでも、
こんな遠回りなやり方を選んだあなたに、
私は惹かれてしまう。
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年1月25日 22時
