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私のストーカーさん。
つけられて、１ヶ月くらいして
気がついた。
金髪から覗く顔は、
知らない人じゃなくて。
彼は、
いつもカフェで笑いかけてくれる店員さん。
彼だった。
わかった途端に、
ゾワっとして、
走って逃げた。
怖いと思ったのはその時だけ。
私はすぐに寂しいって思った。
見られてることが、
見つめられてることが、
好きだったのかもしれない。
まるで、私が魅力のある人みたいで。
もっと見てほしいと思った。
もっと、私に近づいて欲しいって思った。
彼に喜んでほしくて、
歩きながら髪を結んだ。
部屋の外でビールを飲むようにした。
露出の多い服を着るようになった。
近づいてほしいのに、
彼は絶対に
10メートル以上近づいて来ない。
カフェでは、
相変わらず、私に優しく微笑むだけ。
.
.
.
足りないよ、
もっと私に近づいて。
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年1月25日 22時
