運命はつくるもの【JM】 (ページ11)

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『ソウルに越したって
本当だったのね』

JK「あー、ヌナっ、会いたかったよ」

って強く私を抱きしめるジョングク。

『力、強いよ、苦しい』

JK「ごめん」

大学を卒業して

社会人一年目。

ジョングクは立派な大人になった。

スーツを着こなし、

ネクタイも一人で結べる。

なのに、

私は、どうして、

まだジョングクには私がついてなきゃダメって

思ってしまうんだろう。

JK「ヌナ、愛してるよ」

って私の髪を指ですく。

わかってる。

この子も、私も、歪んでるってこと。

『私も、愛してるよ』

どこかで依存し合う関係なのかな。

でもそれが姉弟なんじゃないの？

JK「ヌナ、手、握って？」

『、？』

手を握ると、

その手の

写真を撮るジョングク。

JK「ハッシュタグ、
俺の彼女ってのはどう？」

『俺のヌナ、でしょ？』

JK「うーん、それも悪くないね」

ってインスタに写真を載せる。

ジョングクのインスタは
私との写真ばかりだ。

高校生のとき、
ジョングクのパソコンを借りたら、
Google Photoには
私の写真しかなかった。

怖いとか、気持ち悪いなんて
思ったことない。

ただ、わたしにはこの子しかいないと思った。

絡めた指が、
ピッタリと合わさる。

わかってる。

普通、

姉弟は、

こんなふうに手を繋がない。

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