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YG「ほんとこの兄妹は…」
目を開けると
ユンギ先生が
そう言って
呆れて
横になってる私とオッパを交互に見た。
TH「あヒョン、お久しぶりです」
すぐ隣でそう言うオッパの目は
涙でしっとりと濡れていた。
私はそれに気づかないようにして、
ユンギ先生に視線を移した。
YG「…………………………………ッチ、
ここはお前のベットじゃなくて
Aのベットだから、
だから、そうやって寝んな、どけ」
先生もどうやらテヒョンオッパの
涙の跡に気づいてたみたい。
それでも冗談ぽく
オッパのおしりをパンパン叩いた。
ユンギ先生のそういう、
隠れた優しさが
私はたまらなく好きだ。
TH「じゃ、A、帰るね」
オッパはそう言って片っぽの手を
パーカーの中に入れながら
もう一方の手で私の頭を
優しく引き寄せて
私の頭にキスをした。
『…ん、じゃあね』
照れるのは私じゃなくて、
この一連の流れを見てた
ユンギ先生
テヒョンオッパがいなくなった後の
部屋には私とユンギ先生だけ。
YG「……アメリカの兄妹じゃあるまいしさ、
あーゆーのはちょっと、
韓国人の兄妹としてどうかと思う」
『あーゆーの?』
YG「頭に、キス、………とか。」
長らくユンギ先生を見てきたけど、
この表情はみたことがない。
よくわかんない顔してる、先生。
YG「テヒョナといっつも
そんなことしてるわけじゃないよな?
一緒に寝たり、」
『まぁ……たまに、?』
YG「はあ?まじで?しんじらんねぇ」
って舌打ちするユンギ先生。
ハテナばかりの私の脳内。
『あー!もしかして先生
オッパに嫉妬してるの?』
YG「おー、してるよ」
はっ。えっ。
な、なんて?
YG「って言ったら喜ぶ?」
『………悪魔めっ』
可愛い顔してほんと悪魔だな、
この人。
『ま、そんなところも大好きだけどね!
あーどうしよ
また先生のことがどんどん好きになる』
YG「心拍数が上がるな」
なんてクールな返答にも
私はもう慣れてしまった
.
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年10月23日 15時