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よく朝、
目を開けると
あ、今日も生きるんだ、私、
って冷静に思って、
横に視線を移すと
見慣れない人がいた。
JM「研修医のパク・ジミンです。
Aちゃん、だね?
ちょっと体温測るね、」
なんてその人は柔らかく笑う。
『ユンギ先生は…?』
JM「あはは笑
噂には聞いてたけど、
ほんとにヒョンが大好きなんだね」
ジミン先生は
私の脇に温度計を挟む。
研修医は医師と着る服が違うらしい。
ユンギ先生のは青だけど、
ジミン先生のはワインレッドみたいな色。
JM「36.2か。平熱だね。
今日は雨で外の散歩はできないから、
病室でじっとしててね?」
ってまた柔らかく笑って、
病室を出て行った。
嫌でも、
わたしには病室でじっとするしか
選択肢はないっていうのに。
なぁに言ってんだか、あの先生は。
あー。今日も暇だな……。
スマホをいじってると
メッセージが一件。
〈取材早く終わったから、
今から向かうね〉
私のオッパ。
私の唯一の家族。
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年10月23日 15時