28.JN ページ28
YG「好きな女が
弱ってくところを、
ただ黙って見守るしかない気持ち、
ヒョンには一生わかんないと思います」
ユンギ。
自分がどう思って何を考えて
どうして苦しんでるのかなんて
誰にも相談しない奴だから。
そんなお前が、
そんな事を言ってきたとき、
あぁ、こいつだいぶ無理してたんだなって
ようやく気付いた。
平気なフリを、
何とも思ってないような顔を
するのがとても上手な奴だから。
JN「珍しいね、
ユンギからそんなこと言うなんて」
病院近くの居酒屋で２人、
サシで何度か飲んだことはあったけど、
ユンギから誘われたのは
その時が初めてだったから
俺はこの日をよく覚えてる
JN「俺としてはなんか嬉しいけどね。
ユンギは同期とも馴染めないってか
浮いてて、泣いたり笑ったりしないで
黙々と仕事してる後輩だったからさ。
そんな後輩がちゃんと恋をしてるなんて。
ユンギも人間だったか〜」
YG「何言ってんすか。
…てか同期で浮いてなんてないですよ。
他の奴らが仕事できなくて
俺が優秀なだけです」
JN「そういうこと言うから浮くんでしょ笑
ほんと、こんなやつのどこが好きなんだろ
Aは。」
YG「…」
JN「好きなら付き合っちゃえばいいのに」
YG「な？！…俺とAは医者と患者で、
しかも歳の差だってあるし、あと
JN「だから何なのさ」
YG「だからなに、、、、って」
JN「あんだけAが好き好きって
言ってくれてるんだから、
俺も好き〜愛してる〜って言わなきゃ」
YG「…………相談する人、間違えたわ」
JN「ん、え？笑」
YG「ヒョン、なんか、軽いし。」
って焼酎を一気。
YG「……Aが前に言ったんですよ。
ユンギ先生に好きって言われたら
安心して死ねるって」
………え？まさか
YG「安心して死なれてたまるかって
感じっすよ」
JN「いやぁ、、、
お前ってひねくれてるのか
まっすぐなのか
わかんない奴だな、」
浴びるほど飲んだその日は
ちょうど、１年前の今日だった。
Aの誕生日だった。
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2020年10月23日 15時
