最果ての場所で【YG】 (ページ3)

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寿命が
あと一年だと言われてから
二年経つ。

私がこれだけ執念深く
この世に残っているのは
きっと
私が恋をしているからだと思う。

私はユンギ先生に恋をしている。

私の担当医になってくれた二年前から。

もうすぐ死ぬピチピチの20代の女を前に、
ユンギ先生は私に何のファンサービスも
してくれない。

これだけ好きって言ってるのに、
困った顔して、はいはい、
って塩をまくだけ。

看護師「今日はあんまり話さないのね？
何かあったの？」

『え？』

看護師「いつもユンギ先生の話をするでしょ？」

看護師のお姉さんは
車椅子に乗った私を押して
屋上をぐるぐるゆっくりまわってくれる。

午前11時の日差しが
心地いい。
春が終わって、夏が始まる、
そんな空気がする。

『今日はホソク先生だったから。』

看護師「あ～そういうこと、笑」

『お姉さん、
ユンギ先生に手を出さないでくださいね！
ユンギ先生は私のものだから！』

看護師「はいはい笑
もうそれ何百回も聞いたわよ」

私は患者で
お姉さんは看護師で。

ユンギ先生と過ごす時間が
不平等すぎる。

ずっとずっとユンギ先生と一緒に
いたいのに

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