最果ての場所で【YG】 (ページ14)

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点滴をぶら下げたグクが
私の病室に勝手に入ってきて
勝手に私のベットに腰を下ろす。

JK「雨だ」

外を見るとさっきまで曇りだった空が
暗くなって雨が降ってきた。

お昼だとは思えないくらいの暗さ。

グクが来る日は決まって雨の日だ。

多分天気のいい日は散歩とかできるから、
私の部屋に寄る必要がないんだと思う。

JK「２日後に間に合うかな」

『何がー？』

JK「内緒」

グクはいつも私の病室に来る時、
スケッチブックを片手にやってくる。

どんな絵を描くのか、
何を書いてるのか
聞いても、答えてくれないし
頑なに見せてくれない

JK「ユンギ先生とはどんな感じなの」

『どうもしないよ、相変わらず』

JK「ユンギ先生の何がそんなに好きなの？」

『え全部だよそんなの』

JK「ふぅん…
ソクジン先生の方が良さそうだけど」

グクの担当医は
韓国の純青年って感じが
プンプンするソクジン先生だ。
優しくて柔らかくて小綺麗な雰囲気だけど、
笑い声は病院のフロア中に響くくらい
特徴的な笑い方だ。

ユンギ先生はソクジン先生と比べて
優しくないし話しかけづらいし
仕事が事務的だし、患者と関わろうとしない。
てかムスってして何にも自分から話さないし。

だけど

JK「じゃあ暇つぶしがてら、教えてよ」

『なにを？』

JK「ユンギ先生とAの出会い」

そう言ってグクは
目を細めて微笑んだ。

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