すのふぁみりー！ 4th (ページ10)

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辰哉side

「は？大介お前なにやってんの？」

まだ仕事中の時間に帰ってきた翔太。
その後ろからねこ耳をつけてコスプレを着た大介。

俺にはいまいち状況が掴めない。

なに？何が起こってんの？
なんで翔太ここにいるわけ？
しかも、大介と一緒に。

てか大介のそれなに？

翔太「これでキャッチやってた」

「は？」

翔太「コスプレ来て客寄せしてた」

「、、客寄せ？お前また増やしたわけ？」

この時はまた新しいバイト黙ってたのかよ、なんて思ってた。

翔太「ちげーよ。メイドなのかなんなのかわかんねーけど、そーゆーお店のキャッチ」

「は？まさか、、」

大介「ちっ、違うってば！怪しいお店じゃない！」

「お前さぁ、、」

聞いてねーんだけど？

正直バイトだってなんだってやればいいし、好きにすればいいけど、約束事は守ってほしくて。

成人してる大介だとしても、そーゆー店とは関わりを持って欲しくないし、そこまでするほど切羽詰まってない。

遊びに行くのは何も言うつもりない。
けど、そこで働いてお金をもらうのであれば話は別。

大介「ち、違うってばぁ、、」

「その格好で言われても何の説得力もねーよ」

大介「これは、」

翔太「可愛いって言われて満更でもなさそうだったけど？」

「は？」

大介「ちょ、翔太、、！」

おいおいおい？聞き捨てならねーなぁ。

聞き捨てならないけど、その格好で泣きそうにされると俺が泣かしてるみたいで良心が痛む。

泣かせたいわけじゃないのよ。

怒りたいわけでもなくて。

ただわかってほしいだけ。

大介「俺、頼まれて__ 」

黙り込んだ俺に大介が弁解しようと話し出す。

お前お人好し過ぎて心配になるわ、ほんと。
頼まれると断らないで受けちゃうところ優しすぎる。

「大介、俺の言いたいことわかるよね？」

大介「、、ごめん」

「わかればいいよ」

大介「うん、」

「あ、大介こっち来て」

しょんぼりしてしまった大介の頭をこつんと1回ゲンコツをする。

大介「ぇ、、そんだけ？」

「わかってるんでしょ？だったらいいよ」

思ってたよりも刑が軽くて、びっくりしてる大介に少し笑う。

そんなびくびくしなくたっていいじゃん。

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