すのふぁみりー！ 4th (ページ9)

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大介side

ひっさびさの休日。

アニメヲタク仲間とコンカフェに来たら、店長さんに気に入られて何故か俺はミニスカのコスプレを着て、店の外でキャッチ中。

ちなみに、一緒に来た仲間達には店で待ってるからと裏切られた。

店長からはバイト代出すから！って言われたしいいけどさ、、助けてよね。

首に太めのチョーカーを巻いて、男だってバレないように。
コスプレのおかげで男らしい骨格はわりと隠せてると思う。
黒タイツだしブーツも履いてる。

あ、メイクは店長さんの彼女さんにして貰った。

声もどうしようもないから、話せない設定で。

最初こそ、なんで俺がって思ってたけど思ったより声かけられるし、可愛いって言って貰えるしで正直かなり調子のってた。

だから多分バチが当たったんだと思う。

？「、大介？」

ぱちりと目が合ったのは紛れもなく弟の翔太。

まずい。
今確実に名前呼ばれたしバレないわけがない。

知らないフリをしようとした。

翔太「お前なにやってんの」

でもがっつり腕を掴まれて。

？「さくちゃんの彼氏ー？」
？「めちゃくちゃイケメンじゃん、勝ち目ない」
？「もしかしてさくちゃん喧嘩中？」

話せない設定だから迂闊に声を出すことも出来なくて、黙ってたら周りにいた人達が勝手に翔太と俺が付き合ってる話を膨らませていく。

その間も翔太は俺から目を離さない。

？「店長には俺らから言っとくから、とりあえず話し合っておいでよ」

翔太「あざす」

俺には悪魔の囁きに聞こえた。
外用のウケのいい翔太すらも俺にはもはや怖くて。

翔太に腕を引かれて歩き出す。
翔太の顔も見れなくて、目線は地面へ。

「っどこ行くの」

翔太「家以外に何があんの」

___翔太怒ってる。
でも家に帰れば、翔太以上に怒る人がいる。

やばい、やらかした。こんなつもりじゃなかったのに。

車に乗ってからも会話は一切なくて、家に着いてほしくないのに道が混んでて欲しかったのに、こーゆー時に限って信号にも引っかからなくてあっという間の我が家。

翔太「あのさ、触られたりとかは？」

「え、、」

翔太「したの、してないの」

「し、してないよ！そーゆーお店じゃないし！」

車から降りる前に突然聞かれて慌てて答えるけど、あっさりした反応の後さっさと降りてってしまう翔太。

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