すのふぁみりー！ 4th (ページ4)

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すのーまんページ4

辰哉side

今年の冬は寒い。

毎年寒いけど、ほんとに寒くて。

雪もよく降るし、積もるし。

窓の外で雪遊びをする弟達を炬燵から眺める。

よくやるわ、、この寒いのにほんと元気すぎる。

「見てるだけでさみぃ」

亮平「たつ兄おじさんみたい」

、、うるせぇよ。寒いもんは寒いの。

みかんの皮を向きながら、なんとなく見てれば弟が1人足りない。

あれ？

「涼太、大介は？」

涼太「大介なら翔太達といたよ」

ちょうど庭から帰ってきた涼太と照を捕まえて聞く。

翔太と遊んでたって言うけど、俺から見えるのは翔太と蓮とラウとデカめの雪だるまだけ。

大介いねーけど？どこいっちゃったのよ。

ガララ
「しょうたー？」

翔太「行けっ！」

窓を開けて、翔太を呼んだ俺の声と翔太の謎の掛け声が重なった。

大介「どっかーん！人間雪だるまーっ！」

康二「なになにっ？ひぇ、わぁ！？」

その直後、大介と康二の声が聞こえて。

びっくりした康二がその場で滑って。

大介はダウンジャケットが雪で濡れてるし、鼻が真っ赤。

翔太達はゲラゲラ笑ってて、こいつらかと思わずため息。

「はぁ、、ほら康二。どっか打った？」

康二「わぁ、びっくりしたぁ。大丈夫やで、たつ兄ありがと」

雪の上に座り込んだままの康二の手を引いてあげる。

一応怪我してないか聞いて。

「大介もジャケット濡れてるからもう家入って」

大介「えー、俺まだ遊びたい」

「だーめ。お前すぐ風邪引くだろ」

そう言えば、そうだけどぉって渋々と家の中に向かってく大介。

「照、大介風呂場まで連れてってやって」

照「おっけー」

「大介出たら、次康二ね」

康二「はーい」

むすっと拗ねて、されるがままのバスタオルに巻かれた大介を照が抱えてくのを見送る。

さーてと？

翔太くんと蓮くんとラウールだけが残った。

残された3人は、ここまできてやっと事の重大さに気づいたらしく若干顔が青ざめてる。

翔太がしれっと家の中に入ろうとする。

「翔太ー？ちょっと待ちなぁ？」

ひやひやするから、お前らはただ純粋に遊んでてくれよ。

雪遊びごときで俺を怒らせんな。

「俺がなんで怒ってるか分かってるな？」

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