すのふぁみりー！ 4th (ページ13)

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運転免許ページ13

大介side

バイトもないし、弟たちもいないし、特に出かける予定もない。

眠くもないけど、ベッドの上で大の字で寝っ転がってれば、開けた窓から入ってきた風でカーテンが揺れる。

車の音とか外の音が心地よく入ってきて、なんだろう、良い休日って感じ。

辰哉「大介〜？寝てんの？」

「起きてる」

辰哉「買い物行きたいから、車出して」

「いいけど、どこまで？」

ベッドに預けてた身体をむくりと起こす。

辰哉から行先を聞いて、つい大きい声が出た。

辰哉「予定ないんでしょ？ひまだろ？」

「予定はないけど、ひまでもない」

辰哉「まぁまぁ。運転してくれるだけでいいから！」

「お前、、いい加減免許取れ？」

俺が運転免許を取るってなって、家で自校の申込書を書いてた時に一緒に行く？って誘ったら、こいつなんて言ったと思う？

辰哉「免許？彼女ちゃんが運転してくれるし、大丈夫」

この時、大学生の彼女と付き合ってて、その子が免許持ってるから大丈夫だって言うの。
信じらんなくない？まじ男としてないわぁ。

その後も、彼女と別れた時に免許取ろっかな〜って項垂れてたから、申込書を渡したらすんなり書き始めてくれて、正直やっとかって少し安心したんだよね。

でも自校に通ってる雰囲気がなくて。

「いまどこまで行ったの？」

辰哉「何の話？」

「自校通ってんでしょ？」

辰哉「それがさぁ〜」

辰哉と良くつるんでた女の子たちから、免許取らなくていいよって言われてやめたって言うわけ。

はあ？って思うじゃん。
どういうことだよって。

辰哉ってよくも悪くもまぁモテるわけ。
本人も自覚してんのがタチ悪いんだけど。

モテるから、何か一つでも欠点がないとただかっこいい人になっちゃうから、免許持ってない男でいいよって言われてあっさり引いたって聞いて、まじドン引き。

辰哉の人生の決定権に、何かと女の子が絡んでくる事が多すぎて、俺としては意思ないのかよって思う。

辰哉「免許ねぇ、、」

「お前取る気ねーな？」

辰哉「まぁ、困ったら取るわ」

、、絶対取らねえじゃん。

車に乗って、シートベルトをして。

行ったことあるし、ナビはいいや。
道なんとなくわかるし。

「辰哉、寝たら帰りは乗せねーからな？」

辰哉「、、とかゆってさ、大介優しいじゃん」

finish...