クジの1等賞 〈リクエスト〉 ページ47
しょうたside
新年明けて、最初の初詣も無事終えて、夕飯の買い物中。
スーパーとかに入ると、気がついたら兄弟バラバラなんてことは日常茶飯事でそれぞれ好きなことして食品売り場にいる俺たちに報告に来る。
んだけど、今日はいつもと違った。
まぁ新年だし、そういうこともあるよって思うじゃん？違うのよ。
カランカラーーーーーン！
？ 「おめでとうございます！！！」
少し離れた所で、鐘の音が聞こえてお客さんがみんななんだなんだとその音がした方を振り返る。
涼太 「、、クジっぽいね」
「あぁ、クジか」
亮平 「あんなの運じゃなくて計算したら、、」
照 「お前なぁ (笑)」
音の正体をなんとなく察知した涼太に、クジの当たりの確率を語り出した亮平に、そんな亮平にやめろといって笑う照。
平和だな、なんて笑ってられたのもここまでだった。
店員 「宜しければ、お名前をどうぞ！」
？ 「アニメヲタクの深澤大介です！！」
よく聞きなれたバカでかい声量が聞こえた。
「っは？」
涼太 「あれ (笑) 大介だね」
照 「はっはっは、だい兄最高」
亮平 「だい兄って、ほんとどうなってるわけ」
うちの次男、大介が新年早々商店街の正月クジで1等賞を当てやがった。
店員 「1等賞は京都温泉旅行になります！ぜひ、お気持ちをどうぞ！」
大介 「いえーい！ぴーーーす！うち兄弟が多くて普段あんまり遠出とか出来なかったんで、これを機にいってきまーーす！」
もともとバカでかい声量なのに、それがマイクを通るもんだから、耳がキーンとした。
散り散りになった兄弟たちが大介の声を聞いて、戻ってくる。
蓮 「え、だい兄すご」
辰哉 「あいつ、さっきおみくじで凶引いてなかった？」
ラウ 「すごーい！！」
康二 「みんなで京都行けるん！？ほんま？」
大介が当てた京都温泉旅行は日付指定で、この日からみんなそれぞれの都合を旅行に合わせて動いていく。
なんやかんや言ってるけど、兄弟9人での旅行なんて、遠出なんて多分初めて。
何人かでとかはあるけど、全員ってなかなかない。
結局みんな楽しみで。
もちろん、俺もめちゃくちゃに楽しみ。
大介には絶対言わねーけど。
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チビ(プロフ) - 永遠さま、リクエストの度々お答えいただきありがとうございます！いつも楽しく読ませて頂いています。 (2021年1月18日 12時) (
レス) id: da5d182f3d (このIDを非表示/違反報告)
永遠(プロフ) - 魁さん» ご指摘ありがとうございます。訂正致します。 (2021年1月17日 23時) (レス) id: 9a157f8c2d (このIDを非表示/違反報告)
魁 - 温泉掛け流しじゃなくて、源泉掛け流しですよ。 (2021年1月17日 23時) (レス) id: 3e8c2afba9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ラウが大介とダンス武者修行みたいな感じで路上で1人でフリーダンスを踊ってそれを見ていた人がSNSに動画を投稿。それがバズって注目されるみたいな話が読みたいです。 (2020年12月27日 15時) (レス) id: e17d72e529 (このIDを非表示/違反報告)
永遠(プロフ) - チビさん» リクエストありがとうございます！まずはダンスのお話から描かせて頂きました！他のリクエストも描かせて頂きます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 9a157f8c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠
| 作成日時：2020年7月30日 1時
