「おめでとう」 ページ32
涼太side
オーダーを取って、厨房へと入ってきた辰哉が何やらぶつぶつ言ってる。
辰哉 「いや、やっぱりおかしいって」
「何が？」
辰哉 「女の子しかいねーの」
「何の話？」
辰哉 「客だよ、客！！若い女の子だらけなの！」
辰哉が半狂乱気味に言ってくるから怖い。
なんでもいいけど、早くオーダーちょうだい。
「辰哉、オーダー」
辰哉 「あぁ、」
催促するよう促せば、オーダーの紙を渡してくる。
もう、仕事はちゃんとしてよね。
康二 「たつ兄、置いてかんといてよぉ」
辰哉 「あんなん、どっちかが犠牲になるしかねーだろ」
疲れた顔で厨房に戻ってきた康二。
なにやら、ホールで問題が起きてるみたい。
「何が起こってるの？」
話を聞かないことには始まらないと思って、料理を作りながら話を聞くことにした。
ふたりによれば、しょうたの誕生日の情報を知った女の子達が押し寄せてるみたいで。
しょうたへのプレゼントや手紙で休憩室が溢れかえり、しょうたを待つために食事が終わってもなかなか席を立とうとせず常連さんが入店できなかったり。
辰哉 「ある意味、営業妨害だろ、、」
康二 「女の子ってすごいなぁ」
「しょうた今日外回りだよね？」
辰哉 「うん、、クリスマスメニューの材料買い付けに行ってもらってる」
「電話してみる」
流石に、俺たちだけじゃどうにも出来なくなった。
Prrr...
『涼太？』
「あ、もしもし。今いい？」
『待って、俺先にいい？』
しょうたに話そうとすると、先に話したいことがあるって言われて、しょうたの言葉を待つ。
「ふふ、ありがとう」
『どーいたしまして。で、なんだっけ？』
しょうたから予想外の言葉をもらって、少し照れた。
なんだ、お互い忙しくしてたから忘れてると思ってた。
俺もついさっき気がついたしね。
でも、俺からしたら、自分の誕生日でもあって、片割れの家族の誕生日だからもちろん大切な日だけど、まさかしょうたのファンの子達にとっても大切な日だったなんて凄いね。
誰かを想う気持ちってほんとに凄い。
今日、もうひとりの主役の君はきっと疲れてやって来るだろうから、君の好きな俺特製のドリンクでも作ってあげようかな。
みんなには秘密だよ。
俺としょうたの秘密。
しょうた、誕生日おめでとう。
finish...
しょうたくん、渡辺担の皆様おめでとうございます！
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チビ(プロフ) - 永遠さま、リクエストの度々お答えいただきありがとうございます！いつも楽しく読ませて頂いています。 (2021年1月18日 12時) (
レス) id: da5d182f3d (このIDを非表示/違反報告)
永遠(プロフ) - 魁さん» ご指摘ありがとうございます。訂正致します。 (2021年1月17日 23時) (レス) id: 9a157f8c2d (このIDを非表示/違反報告)
魁 - 温泉掛け流しじゃなくて、源泉掛け流しですよ。 (2021年1月17日 23時) (レス) id: 3e8c2afba9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ラウが大介とダンス武者修行みたいな感じで路上で1人でフリーダンスを踊ってそれを見ていた人がSNSに動画を投稿。それがバズって注目されるみたいな話が読みたいです。 (2020年12月27日 15時) (レス) id: e17d72e529 (このIDを非表示/違反報告)
永遠(プロフ) - チビさん» リクエストありがとうございます！まずはダンスのお話から描かせて頂きました！他のリクエストも描かせて頂きます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 9a157f8c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠
| 作成日時：2020年7月30日 1時
