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佐久間side
咳を抑えてたはずなのに、治まったと思ったら涼太がいて。
起こしちゃったかな。
うるさかったかな。
宮舘 「佐久間、こんなに咳酷いなら頼っていいんだよ」
「んーん、咳だけ、なの」
宮舘 「これは咳だけって感じじゃなさそうだけど？」
「だいじょおぶ」
大丈夫、って言ってるのに涼太は困り顔。
困らせちゃった。
宮舘 「、、寝れそう？」
「どぉ、かなぁ」
宮舘 「寝れないよね」
咳が止まっても涼太が背中を摩り続けてくれてるおかげで、さっきまで出続けてた咳が少し止まってる気がする。
この体勢が楽、なのかな。
涼太も寝たいよね。どうしよう。
宮舘 「誰か呼んで病院行こうか」
「ままま、まって！げほっげほっ、」
宮舘 「ちょっとちょっと、落ち着いて」
こんな夜中に病院なんて申し訳ないし、涼太だって寝たいだろうし、ましてや寝てる誰かを起こすなんて以ての外で。
慌てて止めたら、さっきまで止まってた咳がぶり返して、また涼太のお世話になっちゃって。
あぁもうだめだなぁ、上手くいかない。
宮舘 「誰も迷惑なんて思わないから、頼って」
「こほっこほっ」
宮舘 「佐久間もういいよ、よく頑張ったね」
「こほこほっ、」
咳が止まらない、返事ができない。
いいの、これくらいならどうにかできるから。
涼太は寝ていいよ、って言いたいのに。
ガチャ
向井 「さっくん？病院行こうなぁ」
渡辺 「俺、車出してくるわ」
「こほごほごほっ、んっ、ひゅっ、ゃ、」
宮舘 「もう苦しいの楽にしてもらおう」
ここ最近は全然眠れてなくて、咳のしすぎで体力も奪われてて、力の入らない身体を涼太が抱えてくれた。
向井 「一応さっくんの上着持ってるし、ブランケットはどーしよか」
宮舘 「ブランケットは多分しょうたが車にのせてると思う」
向井 「ん、ほな行こか」
宮舘 「佐久間寝れるなら寝てていいからね」
ゆらゆら揺れる感覚と止まらない咳。
寝るって言うよりも、身体が限界で意識が落ちたっていう方が近いかも。
「ん、、」
目が覚めたら家に帰ってきてて、見慣れない部屋、生活感のない部屋。
ここ1階の客間だ。
ガチャ
渡辺 「お、起きてんじゃん。どう？」
「寝れた、」
渡辺 「車の中で意識飛ばすから焦ったわ。薬きいたんだな、良かった」
「、ここ」
渡辺 「佐久間が気にするだろうからって、涼太が言ってた」
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作者名：永遠
| 作成日時：2021年11月23日 14時
