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阿部side
佐久間に静かにするように言い聞かせて、静かに過ごす佐久間を横目で見つつ携帯のクイズアプリを開く。
アプリに集中してた意識が不意に他へと向く。
深澤 「お前やっぱ寝ろ」
佐久間 「阿部ちゃんにいいって言われたもーん」
なぜかさっき制したはずのふたりがまた言い合いをしてて。
もう、、懲りないなぁ。
「ちょっと、どうしたの？」
佐久間によって、言い合いの引き合いに出された俺。
この喧嘩？を止めない訳には行かなくて。
間に入って、2人を止める。
「佐久間も、気持ちはわかるけど言い返さないよ」
佐久間 「んにゃ、俺もなの？」
「佐久間もでしょ？」
佐久間 「むむむ。そぉだけどー、、」
とりあえずお互いに煽らないよう注意すれば、佐久間は納得いきません、の顔。
「静かに、ね？」
佐久間 「はぁい、、」
深澤 「うーい」
気のない返事がふたりから返ってくる。
「はいお話終わり！少し早いけど、佐久間はお風呂入っておいで？」
佐久間 「！、、えぇもう？」
そう、時刻はまだ18時前。
まぁ、すんなり入ってくれないよね。
向井 「さっくーーん」
「ほら康二待ってるよ？」
いつもなら遅めの順番でお風呂に入る佐久間だけど、今日は体調も崩してるみたいだし早めに入ってもらうために有無を言わさずお風呂を促す。
案の定微妙な反応をしたものの、康二が待ってることを伝えれば、渋々と動き出す。
「ゆっくりあったまっておいで」
佐久間の背中をひと押しして、お風呂場へと向かう佐久間を見送る。
「ねぇふっか、佐久間って」
深澤 「39.3」
「え？」
深澤 「だからあいつ39.3あんの」
てか、いつの間に39度超えたの。
さっきまで37度台じゃなかったっけ。
こんなの静かにしてたら起きてていいとかってレベルじゃない。
佐久間 「んは、あべちゃんただーいま！」
お風呂に向かう前とは変わって、ご機嫌な佐久間。
やっぱり体調が悪いのか、ぎゅっと背中にくっついてきた。
お風呂場から出たばっかだからかもしれないけど、触れたところから伝わる体温はほかほかで。おでこに触れれば、余程冷たいのか佐久間が擦り寄ってくる。
熱でなのかなんなのかわからないけど、高熱を叩き出した佐久間はどこかおかしくて。
みんなが手を焼く羽目になる。
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作者名：永遠
| 作成日時：2021年11月23日 14時
