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佐久間side
家の前で謎の感覚に襲われてから、今はもう暖かい家の中のはずなのにぞわぞわ感が止まらなくて。
ソファにいるから寒いのかな。
目の前で炬燵に入って同じテレビを見てる蓮の隣は1人分くらいのスペースはありそう。
色々考えるのをやめて、蓮の隣に入り込む。
ついでにどさくさに紛れて、蓮のお腹周りに抱きついた。
目黒 「わ、どうしたの」
「んーん」
よくわからない行動をした俺をよしよしと撫でてくれて、安心感に包まれる。
目黒 「てか佐久間くんなんか暖かい」
「？」
目黒 「ちょっとごめんね」
「んっ、」
首に触れた蓮の手が少しひんやりとして気持ちいい。
目黒 「やっぱり。阿部ちゃん体温計取って」
「ちょちょ、佐久間さん元気だよ！？」
目黒 「じゃあ元気なの証明してよ。ね？」
俺をガン無視して体温計を阿部ちゃんから受け取る蓮に、ぎょっとする。
証明してよ、なんて言われても証明も何もないよ。
だって元気だもん。
こんなの、なんにもならないのに。
ピピピ
目黒 「鳴った？どう？」
脇に挟んだ体温計を取り出して見る。
表示された数字は、37.8となかなか高めな数字。
俺でもわかる。これはベッドに強制送還される。
目黒 「ほら元気じゃないでしょ？」
「いや全然元気」
蓮のほら見てみろという視線と言葉に間髪入れずに返す。
ガチャ
深澤 「ただいま〜」
目黒 「あ、おかえり。ねぇ佐久間くん37度後半あるんだけど」
深澤 「、、は？」
「ちょっ、言うなよ！」
ふっかなんかに言ったら、絶対寝ろって言われる。
深澤 「佐久間、お前寝ろ」
ほら。ふっかはすーーーぐ寝ろって言う。
寝て治るんなら寝るし、寝るほどしんどいなら寝るけど、全然しんどくないもん。寝るなんてそんなのやだ。
深澤 「佐久間」
「やだ」
深澤 「ハウス」
「やーだーー！」
深澤 「いいから」
「なにも良くない」
ああ言えば、こう返してくるふっか。
ぎゃあぎゃあと言い合いしてれば、見かねたように間に入ってきた阿部ちゃん。
阿部 「はーい、ふっかも佐久間も興奮しない。佐久間寝るのが嫌なのはわかるけど、少し熱出ちゃってるからあくまでも安静に。静かに出来る？」
佐久間 「できる、」
静かに出来るんなら、リビングにいてもいいよって言ってくれた。
佐久間さんだって静かにすることくらい出来るんだぞ。
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作者名：永遠
| 作成日時：2021年11月23日 14時
