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頑張り屋さん ページ38

宮舘side


少しずつ暖かくなってきて、もう少しで歌舞伎の季節。

__春がやって来る。


そんなある日。


前回佐久間1人にさせてしまった、ためスノのロケ。

今回は、俺1人の予定でスタッフさんもスケジュールとか企画を組んでくれてたんだけど、企画説明の時に俺がお願いして佐久間と2人に変更してもらった。


ずっとずっと2人セットで、なんて思ってない。

いつかSnow Manも9人としてのグループでの仕事より個人の仕事が多くなる時がやってくる。

その時が来るまでは、出来るならば、メンバーと仕事がしたい。


1人での仕事がSnow Manとしての仕事に繋がるなら、何一つ苦じゃないけど、俺だってSnow Manが大好きで、メンバーが大切なうちのひとり。


佐久間と一緒に貰った仕事で、週替わりで交互に出させてもらってるけど、ためスノは毎週のコーナーじゃない。


だからこそ、佐久間と2人で調整がつけれるなら2人でやりたかった。


今回もめちゃくちゃに楽しくて、そんな楽しいロケが終わって家までの帰路を歩く。マネージャーが他のメンバーの仕事について行ってるのもあって、俺達は電車で。



佐久間 「うぉぉ、風冷た」

「佐久間薄着過ぎない?」

佐久間 「送迎ついてないの忘れてたよね」


昼間が暖かくなってきたとはいえ、まだまだ寒いはずなのに。

佐久間はパーカー1枚。


大体、送迎付きだからこーゆー時にこうなるんだよね。

どうせ送迎付きだから、軽装でも上着なくてもいいでしょって思って慌てて家を出てきたりすると今日の佐久間みたいなことになる。

俺とか阿部とか、服に気を遣う康二とかはしないけど、佐久間とかふっかあたりはほぼ毎回やらかす。


「俺の着る?」

佐久間 「そんなことしたら涼太が寒いじゃん」

「佐久間が風邪引くよりましだよ」

佐久間 「んーん、大丈夫!ありがと」


佐久間を気遣いながら歩いて、家の前でカバンの中から鍵を探してる時だった。

佐久間 「、うぉ」

「どうかした?」

佐久間 「なんかすっげーぞわっとした」

何かに襲われたらしく、ぞわっとしたなんて言う。
見て鳥肌立った、なんて言って見せてくる佐久間。


ぞわっとしたなんて、まさか。


、、風邪じゃないよね?


.

.→←先を見据えて



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作者名:永遠 | 作成日時:2021年11月23日 14時

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