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宮舘side
ふっかか照が電話をかけて、許可が降りなくてイラついてまた話し合い。
どうするって言ったところでどうしようも出来ないんだけどね。
渡辺 「佐久間？佐久間？」
しょうたが佐久間に呼びかける声が聞こえて、みんなが佐久間の方を見る。
深澤 「佐久間どうした？くるしい？」
意識があるのかないのかわからないまま、ずっと意識朦朧としてたから、なんかあったんじゃないかって。
でもふっかの問いかけにふるふると首を横に振って、寝転んでた身体を起こそうとするから。
阿部 「どーしたの、無理に身体起こさなくていいよ」
佐久間 「こほっ、、ちが、」
喋る元気すらも失ってた佐久間の声は掠れてて、少し声を出しただけで咳が誘発されてしまった。
「佐久間お水飲もうか」
水を汲んできて佐久間に手渡す。
力が入ってなさそうだったから、コップを持つ佐久間の手の上からしょうたが手を重ねてやって支えてあげる。
コップの水が佐久間の口へと入り、喉をこくこくと鳴らす。
ゆっくりだけど、ちゃんと水分を取れたことに少し安心した。
目黒 「もうお水いい？」
半分も水を飲んでくれた佐久間は、こくんと頷いてコップを目黒に渡す。
佐久間がその後何かを言ったけど、聞き取れなくて。
深澤 「佐久間ごめん、もう1回言って？」
水を飲んで喉が少し潤ったのか、さっきよりも掠れてなかったけど声が小さくて佐久間の声が聞き取れない。
佐久間 「、、だ、、ょ、ぶ」
「うん？」
みんなの顔にはてなが浮かんだのが見えたのか、佐久間がふんわりと笑った。
ずっと苦しそうにしてたから、ひさしぶりに笑ったところを見たかもしれない。
佐久間 「ぁのね、、んんっ、佐久間さんね」
渡辺 「ゆっくりでいいよ、ゆっくり息して」
佐久間 「佐久間さん、もうすこし頑張れるから」
そう言った後、だからね__と言葉を続ける佐久間に。
佐久間の為と思って焦りすぎてたのは俺達で、佐久間はずっと大丈夫だよって思ってくれてたのかもと思ったら、こんな状態なのに気を遣わせてしまったことを悔やむ。
本当にどこまでも強くて、頼りがいがあって。
みんなが焦ってバラバラになりそうな時、誰かの不安が見える時、いつだって大丈夫と言って、みんなを繋いでくれるのは佐久間。
深澤 「、、俺達少し焦っちゃってた。ありがとう伝えてくれて」
finish...
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作者名：永遠
| 作成日時：2021年11月23日 14時
