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ラウside
いつもみんなの変化にすぐ気付くふっかさんが佐久間くんの異変に気づいてなかった。
意外。てか、ふっかさんのが体調悪いんじゃ？
考え事をしながら、看病道具をまとめてく。
「ふっかさん持ってきたよ」
深澤 「ラウありがとう」
「佐久間くんどう？」
深澤 「ちょっと熱高い、かなぁ」
ふっかさんのがしんどそうな顔をして、佐久間くんの額に貼った冷えピタの上から佐久間くんに触れる。
佐久間 「ん、、んん、はぁっ、」
佐久間くんはさっき僕が見た時よりも苦しそうで。
もういつも無理しすぎな佐久間くんと、そんな佐久間くんをなんとかして助けようと楽にしてあげようと1人で頑張るふっかさん。
このふたりはよく似てる。
だって、佐久間くんもふっかさんを守ろうとしてるもん。
お互いがお互いを守ろうとして、それが度を過ぎてるって言うのかな。
なんだろう、僕達もいるから頼って欲しいのに。
ほんとこのふたりは困ったもんだよ。
僕のこと、いつまでも子供だと思ってる。
「ふっかさんも休みなよ。僕、佐久間くんのこと見てるから」
深澤 「ラウ明日学校だろ」
「明日土曜日だよ」
ほら疲れてる。
佐久間くんもふっかさんも、もっと休んでいいんだよ。
深澤 「ん、、ごめん」
「ごめんじゃないでしょ？」
深澤 「ぁ、、ありがとう」
「うん、おっけー。なんかあったら呼びに行くからちゃんと布団で寝てね」
深澤 「おやすみ、ラウ」
「ふっかさんおやすみ」
照れくさそうに笑ったふっかさんは、佐久間くんの頬に触れて部屋を出てった。
僕より11年も長く生きてるのに、不器用過ぎるよ。
佐久間 「ん、、？」
「佐久間くんまだ寝てていいよ」
佐久間 「んっ、はぁ、、」
「しんどいね。大丈夫、大丈夫。僕いるからね」
佐久間 「、、ら、う」
熱が高過ぎて、意識が朦朧としてるはずなのに、多分今もいっぱい考えてるんだろうな。
もう考えなくていいのに。
佐久間 「らう？」
「ん、ごめんごめん。なぁに？」
佐久間 「んんっ、、ぎゅ、して、、」
「ふふっ、いいよ」
ぽっかぽかの佐久間くんをぎゅっとすれば、安心したように佐久間くんが眠りについた。
明日には熱が下がってるといいな。
ふっかさんもゆっくり寝られてたらいいな。
___明日から、また9人で。
finish...
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作者名：永遠
| 作成日時：2021年11月23日 14時
