. ページ20
佐久間side
数週間前、めめに大丈夫だから、なんて言ったけど。
あれ以来、そーゆー言葉を聞くことが、聞いてしまうことが増えて。
？ 「確かに凄いけど、怖いよね」
？ 「ほんとにやってそうだよね」
？ 「わかる」
？ 「佐久間さんってアニメ好きじゃん？それってカモフラージュだったりしない？」
？ 「あー、、実は女の人を、みたいな？」
？ 「え、それやばくない？どん引き〜」
、、しないよ。しない。
そんなことしてない。
ドラマの配役が、まぁ簡単に言えばサイコパスな人間。
ヒロインの子とそこそこ仲が良くて、その子が好きなうちのひとりなんだけど、愛情表現がちょっと不器用って言うか、狂気的で。
ストーカーのつもりはないけど部屋の壁に盗撮の写真貼っちゃったりとか、どこでも好きな所連れて行ってあげるって言って日帰りじゃ帰れない所まで来て、ホテルに押し込んじゃう、、とか。
演技としては大好評だった。
会う人にはみんなから褒められて。
でも俳優さんでもなく、ドラマとしての演技は初心者なのに、上手すぎることがそれスノのスタッフさんの間である意味話題になってたらしくて。
一度話題になれば、良くも悪くも色々なところで誇張されていって。
正直、人が怖くなった。
気持ち悪いって思われてたらどうしよう、とか俺もある事ない事考えちゃって。
「げほっ、げほっ、、っ、おぇ」
深澤 「佐久間吐けてるよ。大丈夫、大丈夫」
「はぁ、はっ、、」
宮舘 「佐久間、俺の事見て？そうそう、上手だね」
この頃にはもうクランクアップしてたけど、自分で自分がよくわかんなくなっちゃって。
現場でも吐いたり、過呼吸になったり。
とにかくみんなの手を煩わせて。困らせて。
みんなだって、みんなの時間があるのに。
___きっと俺のこと、なんか。
目黒 「佐久間くん？」
「うん？」
目黒 「佐久間くんだから助けたいんだよ」
「なぁに、突然」
目黒 「いま余計なこと考えてたでしょ」
俺なんかって思うのに、いつの間にか頼もしくなった後輩が俺の事を逃がしてくれなくて。俺の手をちゃんと繋いでてくれる。
まだ言葉にしなくてもいい？
もう少し君の優しさに包まれてたい、甘えていたい。
ありがとう、そばに居てくれて。
finish...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 683人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：永遠
| 作成日時：2021年11月23日 14時
