すのふぁみりー！

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辰哉side


リビングに珍しい面子がいるなと思ったら、中心に大介がいた。亮平がいるあたり、シフトか？

そーいえば、あいつ今何個かけ持ちしてんだっけ。
いつも2人の時ははぐらかされるけど、今日は照いるし涼太もいるから、聞けるかな。



「へぇ〜、映画館ね」

大介の前に座る亮平の横にしれっと腰を下ろして、目の前にあったシフト表を手を取る。

映画館、ね。お前またバイト増やしてんな？


大介 「映画館は先月から入ってて〜、、げ、辰哉」

大介は相手もみずに返事をしたらしく、途中で俺の顔を見た途端嫌な顔をした。

「先月から入ってて、それで？」

話を続けるように催促する。


大介 「、、あ〜、時給上げてくれる、らしくて、週3？かな？」

俺の顔をチラチラ見ながら話すけど、俺の手元にある映画館のシフト表は週5勤務になっていて。

大介は正社員として仕事に就いてないこととバイトをし過ぎなこともあって、ひとつのバイトにたいして多くて週3勤務が約束事。
それさえ守ってれば、何個かけ持ちしてようがあまり強く言わないようにしてきた。

でも、今回ばかりは約束破ったお前が悪い。


「ふぅん、、じゃあこのシフト間違ってんな？」

大介 「っ！たつ、、や」

大介の前に映画館のシフト表を差し出せば、大介の顔色は悪くなるが、そんなの気にしない。
約束を破ったお前の自業自得だろ？


「なぁ、俺との約束事なんだった？」

周りの弟達は約束？何の事？って顔をしてる。そりゃそうだ、この約束は俺と大介しか知らなかったもんな。

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