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痛2 ページ2

彼女が倒れたのは、やっぱり俺のマネージャーに連絡が入ったあの時。
ナースが携帯の履歴を見て、マネージャーに預けてあった俺の携帯に連絡を入れたらしかった。
『貴方のこと、お名前やご職業は聞いていなかったけど、よく娘から聞いてました。』
彼女の母は、結衣のことを説明しながら話してくれた。
『遠距離だし、あまりすぐには会えないけど、すごく貴方のことが好きで、あまり連絡できなくても、貴方のことが好きなんだって。そう、あの子言ってた。幸せなんだって。』
そこまでいうと、彼女の母は、とても言いにくそうな顔をしながら俺を見た。
『大丈夫です。俺は、最近自分のことばかりで、彼女と会っていなくて、連絡すら取っていませんでした。だから、俺は結衣のこと何も知らなくて..いえ、知ろうとしていなくて..だから、お願いします。どんなことでも構いません。』
言いにくそうにするということは、俺が関係している。そう思った。けれど、ここで聞かなかったら後悔する。それに、俺はたしかに最近結衣に会わず、連絡すらしていなかったけど、やっぱり結衣のことが好きで仕方ない。都合がいい..と思われるかもしれないが、本当に心からそう思う。だからどんなことでも、聞きたかった。
俺がそういうと、彼女の母は、気まずそうに、しかし、しっかりと話してくれた。
『結衣は、貴方のこと、名前や職業を聞いても詳しくはわたしにも話してはくれませんでした。でもしばらく経った時から、あの子は、なんだか空元気という感じで..。もちろん、貴方のことだけが原因ではないと思います。仕事も忙しそうだったし、仕事の方でも色々あったみたいなので..でもあの子一度だけ私にこぼしたんです。
『私、最初夢の中にいるみたいだったんだよね。..遠くて絶対に手が届かないと思っていた大好きな彼と付き合えて。遠距離だし、連絡も頻繁に取れないし。それでも、彼からの愛情を私は貰えてる。
...でもね、もし、私とのことが明るみになったら、きっと彼の重荷になると思うんだ。彼は何も言わないけど、そんな気がする。私はそれが怖い。それに、今にして思えば、本当に私でよかったのかなって。実は自惚れてただけなのかなって。既に彼の重荷になってるのかなって。』そう言ってました。そこからは、結衣は、仕事でバタバタしていて、わたしもちゃんと話せなくて..。そんな時です。結衣が倒れたという連絡は。..過労と精神的なものだそうです。』

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設定タグ:LDH , 三代目 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:maaa | 作成日時:2018年10月8日 2時

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