恋仲 (ページ1)

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痛1 ページ1

---その連絡は突然だった..。

俺には遠距離だけどお付き合いしている女性がいる。俺はLDHの事務所に所属し、三代目JsoulBrothersというグループにも所属させてもらい、最近ではソロ活動もさせてもらい、ありがたいことに忙しくさせてもらっている。彼女には、ほんとうに寂しい想いをさせているとわかっていた。
だが、そんな今日も、想いとは裏腹に三代目のメンバーと遅くまで仕事が入っていた。そんな中、マネージャーの携帯に1つの連絡が入った。
---俺の彼女が倒れた。という連絡だった。
近くにいたリーダーであるNAOTOさんが、『こっちはなんとかするから行ってこい。』と言ってくれた。でも、俺はそれを断り仕事に没頭した。本音を言えば心配ですぐにでも駆けつけたかった。だが、個人的なことで、メンバーやスタッフに迷惑をかけたくなかった俺は、今度行こう..と考えた。

---しかし俺は、その考えを激しく後悔することになった。

電話から3週間後..やっと休みが取れ、彼女が入院しているという病院に細心の注意を払い訪れた。
ナースに彼女の名前を告げ、案内してもらった部屋につき、ノックをして病室に入った。
俺の目に最初に飛び込んできたのは、ベッドに点滴やらなんやらつけられ横たわった彼女の姿。
そして、いつか見た時よりも、痩せてしまった身体だった。俺は入ってすぐのところで茫然としてしまっていた。

どのくらいそうしていたんだろうか。
俺の背後の扉が開き、1人の女性が入ってきた。
年齢は40～50代といったところか。女性はすぐに俺に気づき声をかけてきた。
『あの、どちら様でしょうか』
俺は、状況もうまく読めずに、とりあえず彼女の状態、そして何があったのか聞くべく口を開いた。
『勝手にすいません。貴方は彼女のお母様ですか？』
すると彼女は俺を真っ直ぐに見て答えてくれた。
『ええそうです。近衛緑と申します。貴方は娘のお見舞いに？』
『はい。ご挨拶遅くなりすいません。僕は彼女と数年前よりお付き合いさせていただいております。登坂広臣と申します。』
俺はしっかりと礼をし挨拶する。
『登坂広臣⁉あの、三代目の？』
結衣のお母さんは、かなり驚いたようで、困惑していた。
『(そりゃそうだよな。ずっと秘密で、今日突然きたら..)はい。今まで黙っていて申し訳ありません。あの、それで結衣さんが、倒れたと聞いたのですが..。』
俺がそういうと、彼女の母親は初対面でよくわからない俺にきちんと彼女の状態の説明をしてくれた。