アメリカへ ページ39
出会いと別れ。
それはいつだって対になってやってくる。
「ユチョンオッパ、本当に帰らなきゃダメなの？」
空港で、スヨンがユチョンの腕を揺さぶった。
親しかったからと、部署を代表してユノさんとスヨンと私に任されたユチョンの見送り。
「スヨン、昨日の送別会からそればっかっすね。笑」
「だってぇ、本当に寂しいんだもん…｣
瞳をウルウルさせるスヨンを見て、ふはっ、と笑ったユチョンに
「ほんと。寂しくなるよ」
ユノさんが視線を落とした。
「ヒョン……。俺もヒョンに会えなくなるのは寂しいっす」
「また…会えるよな？」
「もちろん。遊びに来ますよ。ヒョンもアメリカに来るときは連絡して」
そう言って力強くハグを交わす二人。
そんな二人の後ろからバタバタ聞こえてきた音。
「いた〜〜!! ユチョン〜〜!!
良かったぁ、間に合った!!」
ジユンさんが駆け込んできた。
「ジユン、来れたんだ？
遅いから無理なのかと思った」
「ごっめ〜ん、仕事がなっかなか片付かなくて…｣
はぁはぁ、と息を切らすジユンさんの手には、大きな袋が。
「ヌナ。来てくれたんすね」
「ユチョン〜。帰っちゃうなんてさみっしいよ〜！」
ジユンさんに抱きしめられたユチョンが、少し照れながらハグを返す。
「ジユン、その袋なに？」
「あっ、こっれね！」
日本や韓国が恋しくなった時困らないように、って。
梅干しに、海苔でっしょ〜と言いながら、紙袋に入ってる物を一つずつ見せていくジユンさん。
そんなジユンさんを見て、声を出して笑ったユチョン。
「ヌナ！やっぱりヌナは最高っすね。本当にオンマみたいだ。笑」
「え〜？笑
私がオンマなら、ユノはアッパ？」
それはいいね！なんて笑い合う三人を見て、スヨンと二人小さく笑った。
ほんと。まるで何年も友人だったみたいに意気投合してる三人が、すごいと思う。
同じ韓国人だから、っていうだけじゃない。
きっとこの人たちには、お互いを惹きつけ合う何かがあるのかもしれない。
そんなことを思いながら黙って立っていたら。
私をちらっと見たジユンさんが
「スヨンちゃん。ちょっとお遣いしてくれる？」って急にスヨンに買い物を頼んで。
「ユチョン。Aちゃんと話して」
って。
ユノさんの腕を引いた。
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ユチコ(プロフ) - junk115mami13さん» junk115mami13さん。コメントありがとうございます！お気に入り作者登録も嬉しいです(；▽；)メッセージにてpassをお送りしましたので、確認をお願いします^^ (2022年6月21日 12時) (
レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
junk115mami13(プロフ) - はじめまして。作品を読ませていただきました。一度読みだしたら先が気になり一気に読んでしまいました。お気に入り作者登録もさせていただきました。PASS付き作品も読ませていただきたいのでパスワードを教えていただきたいですおねがいします。 (2022年6月19日 10時) (レス) id: 9999f52d37 (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - あきさん、初めまして。コメント＆一気読みありがとうございます(^^)pass付きのお話についてですが、げんざいはCOMMEのボードかメッセージ機能を使わせていただいていますので良かったらそちらでお願いします^^ (2018年12月29日 22時) (レス) id: d9338454cd (このIDを非表示/違反報告)
あき - はじめまして。ドキドキしながら一気に読みました。メッセージがわからずコメント欄からすみません。パスワードぜひお願いします。 (2018年12月29日 12時) (レス) id: 2437eff011 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - メッセージ探したのですが、わからなくて、あきらめきれずにいます。もう一度教えてください。どこからつなげばよいですか？パスワードもう一度教えてください。よろしくお願い致します。 (2017年10月12日 20時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユチコ
| 作成日時：2015年7月12日 16時
