バスルーム ページ28
「ほら、早く来てください。何を恥ずかしがってるんですかぁ！」
「ほ、本当に一緒に入るの？｣
洗い流す、と言った彼の言葉の意味は、どうやら『お風呂』が関係していたようで。
「入るって言ってるでしょう！今日は我儘は許しませんよ!?｣
ツカツカ歩いて来た彼に、ふわっと抱き上げられて
「きゃ…っ｣
あっという間にバスルームに連れて来られた。
「早く脱いでください。それとも僕が脱がせますか？」
「だ、大丈夫！自分で脱ぐから…っ！｣
私の服に手をかけようとしたチャンミンくんの手を慌てて阻止して
彼に背を向けて、Ｔシャツを脱いだ。
今まで何度も一緒に入ろうと誘われていたお風呂。
それだけは恥ずかしくて今まで何とか避けて来たのに。
「…先に入ってます。Aさんも早く来てください」
今日ばかりは、諦めてくれる気配がない。
こんな朝から一緒にお風呂に入るなんて。
電気だってついてるのに。
服を脱いでもなかなか入って行けない私に
「Aさん、何してますか！あまり遅いと迎えに行きますよ!?｣
ドアの向こうから、チャンミンくんが叫んだ。
「い、今行きます…っ｣
恥かしくて、しっかりタオルで身体を隠したままそっとドアを開けたら、湯船につかったチャンミンくんがにこっと笑って
「おいで」
私の手を引いた。
カチコチに固まった私を見て、可笑しそうに笑ったチャンミンくん。
「恥ずかしかったら後ろ向いて俺に寄りかかって」
心地良いお湯の中、私の背中にチャンミンくんの体温が伝って来た。
「……初めてですね、一緒にお風呂に入るの」
「う、ん…｣
「僕はずっと入りたいと思っていましたけど」
「……｣
「いつまで隠してるつもりですか？こんなものいらない」
「あ…っ｣
あっという間に取られたタオル。
透明なお湯の中、自分の身体が露わになった。
「……やっぱりAさんの身体は綺麗ですね」
そう言って、後ろから両手で胸に触れられて
「あ……」
恥かしい声が出た。
「…いい声。笑」
「言わないで…っ｣
「どうして？僕はずっとこの声が聞きたかったのに」
そう言って、首にかかる髪の毛を手で寄せて。
「……こんなもの。Aさんの身体からも記憶からも消してやる」
ユチョンが残した痣の上に、彼の熱い息が降りて来た。
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ユチコ(プロフ) - junk115mami13さん» junk115mami13さん。コメントありがとうございます！お気に入り作者登録も嬉しいです(；▽；)メッセージにてpassをお送りしましたので、確認をお願いします^^ (2022年6月21日 12時) (
レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
junk115mami13(プロフ) - はじめまして。作品を読ませていただきました。一度読みだしたら先が気になり一気に読んでしまいました。お気に入り作者登録もさせていただきました。PASS付き作品も読ませていただきたいのでパスワードを教えていただきたいですおねがいします。 (2022年6月19日 10時) (レス) id: 9999f52d37 (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - あきさん、初めまして。コメント＆一気読みありがとうございます(^^)pass付きのお話についてですが、げんざいはCOMMEのボードかメッセージ機能を使わせていただいていますので良かったらそちらでお願いします^^ (2018年12月29日 22時) (レス) id: d9338454cd (このIDを非表示/違反報告)
あき - はじめまして。ドキドキしながら一気に読みました。メッセージがわからずコメント欄からすみません。パスワードぜひお願いします。 (2018年12月29日 12時) (レス) id: 2437eff011 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - メッセージ探したのですが、わからなくて、あきらめきれずにいます。もう一度教えてください。どこからつなげばよいですか？パスワードもう一度教えてください。よろしくお願い致します。 (2017年10月12日 20時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユチコ
| 作成日時：2015年7月12日 16時
