空港 ページ43
毎日が幸せで
毎日が愛に溢れていた。
「チャンミナ、大丈夫?忘れ物ない?」
スーツケースを転がす沢山の人たちに交じって
大好きな彼が、パスポートを握りしめている。
「大丈夫ですよぉ。何もヒョンたちまで見送りに来てくれなくても良かったのに。笑」
今日から彼が、研修に行く。
「あ〜、ダメ。三ヵ月もチャンミナに会えっないなんて、寂しすぎるよ〜」
ジユンさんにハグされたチャンミンくんが「大袈裟ですよぉ」口元を緩める。
「でも、俺の時もそうだったけど、絶対チャンミナにとっていい経験になるから。頑張って来いよ」
「せっかく研修先がソウルだったんだから、ちゃんとご両親に親孝行しってね?」
二人に手を握られたチャンミンくんが、「はい。やるべきことをやってきます!」爽やかな笑顔を見せる。
「……あ。じゃあぽくたちあっちにいるから」
「あ、そうだね!ユノ、いこいこ!」
気を使ってくれたのか、ふたりが少し離れたベンチへと移動して
国際線と書かれたロビーで、チャンミンくんとふたり、向かい合った。
「……なんて顔してますか」
困ったようにふふっと笑った彼に
「だって……」
顔を上げることが出来ない。
この日が来るってことは、ずっと覚悟してきたし
私が寂しくないようにって、準備だってあるのにギリギリまで日本に居てくれたこともわかってる。
だけど彼の荷物が少しずつ私の家から運び出される度に
あぁ、本当に行くんだ、って。
三ヵ月も会えないんだ、って寂しさが募って。
彼が私に優しくしてくれればくれるほど、「行かないで」と言ってしまいたくなるのを何度も何度も我慢した。
「……もぅ。そんな顔されたら、心配で行けなくなりますよ」
ふわっと抱き締められた広い胸は、大好きな彼の匂いがして。
我慢していたものが込み上げて来る。
「ダメですよぉ!泣かないって約束したの忘れましたか?お?」
笑いながら私の涙を指で拭ってくれたチャンミンくんの瞳がゆらゆら揺れているのに気付いて
寂しいのは私だけじゃないと思ったら、また鼻の奥がつんとなる。
「だって…っ」
「あ〜…、最初から約束を破るなんていけない人ですねぇ…」
ぎゅう…って私を抱き締めてくれるチャンミンくんの腕が、「離したくない」って言ってくれてるみたいで苦しいよ……。
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ユチコ(プロフ) - miyuさん» miyuさん。ドキドキありがとうございます笑 もどかしい二人を楽しんで貰えたら嬉しいです〜。メッセージにてパスワードをお送りしましたので、確認をお願いします。 (2020年12月25日 11時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - やばーい!キュン死しそうです♪もどかし過ぎてドキドキします!←忘れてた感情 笑 パスお願いします♪ (2020年12月22日 0時) (レス) id: aef111b54a (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - パス、さっそくありがとうございました!うれしいです! (2020年4月24日 19時) (レス) id: ee0c3f7c1a (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - あみさん» あみさん。読んでくれてありがとうございます(*´˘`*)ドキドキして貰えて嬉しいです〜(o´艸`)passを送らせていただきましたので、確認をお願いします。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - ドキドキきゅんきゅんしながら読ませていただいています。パスワード、是非ぜひ教えてください。楽しみにしております。 (2020年4月20日 11時) (レス) id: ee0c3f7c1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチコ | 作成日時:2015年4月22日 20時