近付いた距離 ページ41
私を見て、チャンミンくんが、楽しそうに笑ってる。
「もう…っ」
いつもいつもからかわれる自分が情けない。
「ちょっとオッパ!! そのデレデレした顔、いい加減やめてよ」
チョウさんの隣で呆れたように数回舌打ちをしたスヨン。
「ダメダメ。コイツらバカップルだから、なに言っても無駄だよ」
「ホント。女一人にこんな必死になってる人をずっと好きだったかと思ったら、自分に呆れちゃうわ」
「ウルサイな。悔しかったら二人ともさっさと恋人でも作れ!!」
言い返したチャンミンくんに、「はぁ?」眉を上げてビールを飲んだスヨンを、チョウさんが笑ってる。
この一ヵ月。本当に忙しくて目が回りそうだったけど、そのおかげで私もすっかり広報部に溶け込めていた。
その中でも一番変わったと思うのは、スヨンとの関係。
「オンニ!あたしが言うのもおかしいけど、もしオッパに飽きたらあたしがもっといい男紹介してあげるから」
気持ちの整理がついたのか、本当にチャンミンくんに呆れてるのか。
いつの間にか、スヨンが私のことを『オンニ』と呼んでくれるようになった。
「え、あぁ…うん」
聞いたら『オンニ』は韓国で女性が自分より年上の女性を『おねえさん』と呼ぶときに使う言葉だって。
「ムォッ!? ヤー!!何言ってるっ!?」
だから。初めてスヨンにそう呼ばれた時は、スヨンが私を認めてくれたみたいに思えて
凄く凄く嬉しかった。
「まったく!!人をなんだと思ってるんですか…!」
ブツブツ文句を言いながらビールを流し込むチャンミンくんには、申し訳ないけど
こんな風にみんなと冗談を言い合えることが、嬉しくて堪らない。
「…Aさん、なんだか嬉しそうですね。まさか、本当にスヨンに他の男を紹介してもらう気じゃ、」
「そんなわけないでしょ…っ」
そして、こんな風に笑えるのも全部、チャンミンくんのおかげだってわかってる。
「そういや、もう少しだな。チャンミンの研修まで」
何気なく切り出したチョウさんに「そうですね」答えるチャンミンくん。
「準備はもう終わってんの?」
「あと少し。一応こっちのデータも少し分析して持っていこうかと」
「すげぇな。俺も行ってみてえわ」
そう言ったチョウさんに、照れたように彼が笑う。
チャンミンくんの研修の日が、近づいていた。
1723人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユチコ(プロフ) - miyuさん» miyuさん。ドキドキありがとうございます笑 もどかしい二人を楽しんで貰えたら嬉しいです〜。メッセージにてパスワードをお送りしましたので、確認をお願いします。 (2020年12月25日 11時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - やばーい!キュン死しそうです♪もどかし過ぎてドキドキします!←忘れてた感情 笑 パスお願いします♪ (2020年12月22日 0時) (レス) id: aef111b54a (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - パス、さっそくありがとうございました!うれしいです! (2020年4月24日 19時) (レス) id: ee0c3f7c1a (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - あみさん» あみさん。読んでくれてありがとうございます(*´˘`*)ドキドキして貰えて嬉しいです〜(o´艸`)passを送らせていただきましたので、確認をお願いします。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - ドキドキきゅんきゅんしながら読ませていただいています。パスワード、是非ぜひ教えてください。楽しみにしております。 (2020年4月20日 11時) (レス) id: ee0c3f7c1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユチコ | 作成日時:2015年4月22日 20時